低層住宅が並ぶ大分市の高崎で、高層マンション建設の動きが始まったということで、反対署名活動が行われていると聞いてはいましたが、大分合同新聞(1月20日付け=13面=)に掲載された意見広告で、このような結末だったのかと驚きました。

 

 

 そこにいたるまでのプロセスを読めば読むほど、残念至極。 読む中で、早速「景観利益&価値」や都市計画法上の用途地域の一種「近隣商業地域」についてあれこれ調べてみました。用途地域については、建築物の用途の制限、建築物の建て方のルールが定められていて、土地利用に応じた環境の確保が図られるようになっているのだと・・・。さらに用途地域は都市計画法に基づいて、おおむね5年に一度、全国一斉に見直されるとありますが・・・。

 

 

 

 

 

 さらに読み進めると、周辺に住む方々と建て主との話し合いは持たれていない様子で、加えて行政側の指導、関与も行き届いてる風ではなく、スーパー撤退による空き地での高層感ションの建設プランは、空き地の再開発を考えねばならない行政側にとっては渡りに船だったのかもな、とさえ思えてきました。

 

 空き地に建てられた13階の高層マンションによって、過疎対策をはじめとした経済効果を生むことでしょう。でも、そこに居を構え、長年暮らしてきた方々の暮らしの犠牲の上に成り立つものであってはならないと思います。

 

 この意見広告を出した「高崎高層マンション問題を考える会」は、都市部であっても「大分市郊外の住宅団地では、空き地の増加や買い物難民の発生など、少子高齢化に伴う問題が山積している」として「こういう時こそ、しっかりした街づくりの思想(ビジョン)が必要です」と訴えています。そして、終わりに「わたしたちのまちづくりの取り組みは、まだまだ続きます」とも。

都市部の高齢化と再開発とは? 魅力ある町づくりとは? 田舎人ではありますが、こんなことを考える良き機会となりました。

 

 

 

 百聞は一見に如かず、機会を見て、知人が住むこの高崎に出かけてみたいと思います。もちろん、マンションの下見ではありません。

 

 

 

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