界隈では、田植えの準備が進んでいます。水を田んぼへと送る「疎水日本百選」の緒方井路の出番到来です。

緒方井路の誕生は、練り上げれば年度になる赤土と人力頼みの江戸時代。当時、岡山藩を支えた陽明学者「熊沢蕃山」の指導を受けたと伝えられています。そのおかげで千分の一の勾配、つまり、1,000m流れて1m下がるという、ゆったりとした流れが今もなお、なのです。心和む農村景観の一つです。

 

 

 

先人の英知と流した汗のおかげで、江戸時代、「水枯れを知らない米どころ。岡藩の米びつだ」と称されたのだと・・・。音を立てない静かなゆったりとした流れは、逞しさと優しさを感じさせます。

 

 

 

かろうじて一基だけですが、昭和の時代、水路よりも高い位置にあった田んぼに水を運んだなごり、緒方町のシンボルの木製水車が、今も、時を刻むかのように回り続けています。

 

 

 

 

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