熊本の阿蘇山と言えば、約30万年前から9万年前にかけての度重なる大噴火でできた、広大なカルデラと外輪山が特徴的で、火の国阿蘇と呼ばれるゆえんです。
2007年には日本地質百選に選定され、2009年には、
阿蘇ジオパーク
として、日本ジオパーク委員会の認定を受けています。
豊後大野市も、こうした阿蘇山の大噴火の流れを汲んでいることから、昨年、ぶんごおおのジオパークとして認定を受けることとなりました。
火砕流によってできた岸壁を流れ落ちる滝も大迫力です。
中でも有名なのが、
古閑の滝
です。
これは、向かって右側の雌滝です。
高さ100mだと・・・。
それが、冬になると、こうして凍るのです。
こうした氷瀑を、国道から少し入り、わずか15分ほど歩けば拝めるのです。
平成24年7月の九州北部豪雨災害では、ここら一帯も大きな被害を受け、この下方を走るJR豊肥線も寸断されたのです。
かつては、展望台があったのですが、それも被害に遭い、その傷跡が随所に・・・。
その滝も、こうして災害前と同じように、岸壁にへばりつくように氷が・・・・。
しばし呆然と見とれてしまいました。
この日は、少しとけた水が岩を伝って流れ落ちていましたが、それがまた凛として身の引き締まる思いでした。
他の方々もカメラやスマホにその雄姿を・・・。
水際の氷を見ると、そこに綺麗なハクチョウが・・・・。
たまたま目に入ったのですが、徐々に氷がとける中でこうした形になったようです。
まさに自然が織りなす氷のの芸術です。
そしてこちらは、向かって左側を流れ落ちる雄滝です。
阿蘇ジオパークの大迫力と冬ならではの氷の芸術に癒されたひと時でした。
阿蘇ジオパークは、昨年9月、日本ジオパーク委員会によって世界ジオパークとしての申請が行われました。
今秋にはその結果が出るようです。
すでに世界ジオパークに認定されている
洞爺湖有珠山ジオパーク
糸魚川ジオパーク
山陰海岸ジオパーク
島原半島ジオパーク
室戸ジオパーク
隠岐ジオパーク
と肩を並べてほしいですね。
是非ッ。