かくこと | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

別にブログを書きたくないわけじゃない。

とても書きたい、書かないことはまた、不健康であるとさえ思っている。


僕にとってブログを書くことは、顔を上げ辺りを見渡して自分が一体どこにいるのか、位置どりを確認する作業である。
一度構えを解いて八字立ちへと戻るようなものだ。

目の前のことに没入してしまえば、目線が落ち上体が倒れ技が乱れることにつながる。
正しい姿勢は何よりもまず正しい視線を保つことから始まるのである。

それはまた、切迫する周りの何やかやに対して、そんなの知らないよ、という心の声を対置することでもある。
こういうことを書くと顰蹙を買うだろうが、僕はなんやかやのホウレンソウよりもブログ執筆を優先すべきである、と考えている。

忙しさというものにも色々ある。
忙しさもまた量が質に転化するが、いま、常にルーティンだけで一週間全部ダブルブッキングみたいな状況である。
こういう「輪の狭まりつつある危険な土地」においては、生きる力が験される。生きる力、人間の実力とは、金儲けの巧みさではないだろう…。


生活の中心が、講義ではなく稽古になっている。
我々の場合、学生が武道の稽古をする、というよりも、武人が大学に通っているという方が適切であるとおもう。
稽古がよいのは、誤魔化しが全く効かないところだ。
それは確かに、しばしば厳しいものであるが、僕たちをよく育ててくれる。
誤魔化しが効かないところを死地といい、それを生き延びることが武道の目的であるのだ。


明日から早稲田祭らしい。

早稲田祭は、日本で最も客を呼ぶ大学祭であったと思う。

「早稲田大学学生史研究会」というサークル名義で、写真展を企画している。

「早稲田らしい早稲田」(などというものが未だかつて一度でもあったためしがあるかどうかは措いて)が見られるのでぜひお立ち寄りください。