ジシン | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

目がさえちゃって寝れない。

いや、たぶん布団入ったら入ったであっさり寝るとおもう。

一日中地震速報だと時間感覚が狂ってくる。

神経も高ぶっていて、はじめの地震がついさっきのことのように感じる。


夕方、これもまた大きな余震が打ち続く中、なんだか異様なほどの疲労を覚えてソファーの上で泥のように眠る。

よくわからないのだけれど人間も動物なんだなと実感する。

いや、窮地にあると反って眠くなったりするんじゃないかとおもう。


オーギュスト・デュパンによれば何が起こったかではなく、いままで起こらなかった何が起きたかと問われなければならない。

これがたしかに、起きたのである。

今朝、いままで起こらなかったことが起きた。

たいへんみじめな気分になったけど、事後的にはあ、あれが地震の予兆だったのか、と自覚されるのである。

まあ勝手に結び付けているだけなんですけどね。

「パンチラが雨の予兆」くらい馬鹿げてはいる。

けれども、それもまたある種の文学的想像力ではないかとおもう。

うん。


余震にはくれぐれも気をつけてください。

天災にあっては、もはや私たちには祈ることしかできない。

あなたが無事でありますように。