Re:暇だからマジレスしてみた | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

□「道しるべ。」[←火星][→鳥の国]

http://ameblo.jp/hyorokun/entry-10342393789.html


 このエントリは、えびのコメントに対するレスポンスですが、

上のエントリの補足としてみんなに読んで欲しいです。


 「楽しんでいただけたらそれだけで十分です~。にゃはは~。」

みたいなね。「マチズモから戯画化された三枚目少女」(結構

ツボです。クソ野郎です)にコミットするのもありかなーと思った

んですが。

でも、メッセージボードに「今、どうも大事な局面みたいです。」と

書いてあるとおり、僕は今、少なくとも僕にとって、結構大事な

話しをしています。なんで、もう少し丁寧に読んで欲しかったです。


 ん、で。問題なのは、やっぱ、その、何ていうのかな。世界を

まなざすときの「やる夫的態度」ですね。それは、大衆消費社会の

エートスがこじれた形、ジョニー・クリーチャーってわけです。

もう、僕らはドバイ行きですよ。まったくやんなっちゃうよね。

それを克服するには、シニカルな嗤いではダメで、大真面目に、膝を

突き合わせて対話を重ねるしかないんじゃないかなと思います。


「僕こそが~不条理に見える」は、上のメッセージボードに集めてた

箴言を、邪魔になってきたので移そうとしただけです。

ただ下ろすだけじゃつまらないので配置をちょっといじって、無理に

通して読めないかなーって試みです。箴言は、基本的には人から

もらったものです。ま、文脈から引き剥がしてしまえば、ほとんど

力がなくなっちゃうのも確かですけどね。


以下、引用記号に鉤括弧(「」)を用います。

二重鉤括弧は、えびが引用した僕の文章です(それも引用だけど)。

引用の外は、hyoroのコメントです。

便宜のため、引用にナンバリングしてあります。

01「 ■暇だからマジレスしてみた」

 え…、マジレス………?「これはマジレスなのだけれど」という書き出しが

ネタを示すっていう習慣が一般に定着したってことでいいのかな?

ただの全レスではなく、マジレスね。でも、僕はおもっきりベタで書いたの

だけれど。見解に食い違いはないよね。大丈夫かな。


02「『僕こそがジャム入りドーナッツだ。』
ジャムパンはとてつもなく美味しいのに”クリームパン”を生み出した

やつはなぜそれで満足できなかったのか おれはイチゴジャムが

好きである」

 それこそマジレスすると人間の欲望に際限がないからだよ。

 ちなみにこのセリフ、「誠実であるということ 」での僕の言葉のパロディで、

ケネディの都市伝説を充てたもの。

参考

□ベルリーナー・プファンクーヘン - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%98%E3%83%B3

03「『自覚なき迷い子は愚かなる羊であり、他方、自覚ある迷い子は

愚かなる羊男である。』 知能が人を人たらしむという考えは極めて

“近代的”である しかして“知”の言及は世紀前から続く人間の性である」

 言ってることは正しいけれど僕の文と関係ない。僕の文のメッセージは、

誰しもがストレイ・シープであること、それから(カッコつければ「しかして」)、

「自覚ある」ことが必ずしも正しいのかわからない、よいことだと思ったのに、

何で悲しいのだろう、ってこと。

羊男を知らないと、わからないと思うけれど。

□羊男 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8A%E7%94%B7

 ということで「前近代/近代/近代以後?」の図式はあんまり意味がない。

この問題は、人間が埋葬を始めたときからおんなじだからね。

あと、一応指摘しておくと、「言及は性である」っておかしいよね。

「言及したくなるのが性である」とか、なんかそんな感じで。


04「『官僚的権力を手にしても尚、誠実なイノベーターたらんことを!』
無理な話である(そもそもかねてから”組織的”であるものが偶然トップに

立っただけであり依然としてそれは変わらないのである」

 んー、可能だと思う。僕は官僚の話をしていないからね。

官僚は最後まで官僚的でしかないのかもしれないけれど、人間はもっと

柔軟だよ。

05「『組織は目的も理想もない。同じ目的、同じ理想を持ったものの

集まりにしかすぎない。』
それは一次的な”組織”の存在である 加えて言うとorganizationは

”組織化すること”であり”組織”とは”組織されたもの”でしかない」

 「自己組織化」を考えてみて。そこでは組織は客体であるのと同時に

主体でもあるでしょ。ここで言っているのは、もっとシンプルなことで、

「組織の意思」なんてものは、常に仮構的なものだってこと。


06「『我々という存在を規定するのは我々がもつ可能性ではなく我々が

もつ不可能性である。』 人は宇宙空間では生きられないが月まで

到達してしまった 我々という存在は規定するものはすべて文明の

利器である」

んー、なんか古典的な科学主義だね。でも、このセリフの射程はもっと

ずっと長大です。僕も君もバニーガールになれないよねってこと。


07「『人間が妄想を持つようになるのは、人間が生きた現実との接触を

失うからだ。』
妄想はいわばシミュレーションである すなわちそれは“現実”と触れ合う

以前の話である」

 シュミレーションという言葉自体、現実との比較によってしか説明できない

じゃない。発達心理学的には、赤ちゃんにとっての世界は現実なるものの

範囲が確定されていないのかもしれないけれど、かといって、妄想なる

ものの範囲も確定されていないだろうと思うよ。


08「『稽古は強かれ、情識は勿れ』
能師や狂言師は言ってしまえば世捨て人である(言い方に難があれば

浮き世人でも構わない)」

 もっとひどいことを言えば、藝人は結局のところ、川原者だ。

PC批判してくれていいけれど、僕はそれをポジティブに捉える。

僕には想像力が欠如しているのだろうかね。でもさ、隠したら、もっと、

屈折した形で現象してくると思うんだ。僕は、そこに、越境性を見る。

今の時代では、むしろ、よいことなのかもしれないよ。藝は民衆と共に

あって、民衆が藝を育てる。

 危険な議論だから応答しなくてもいいよ。


09「『起きた現象を真摯に受け止め、あらゆる角度から追究せよ』
主観は顕微鏡であり客観は望遠鏡である 結局等身大のそれを見ることは

適わない どうせ使うなら手鏡が最適である」
 スカートの下を覗くのは犯罪だったと思うよ。


10「『読んで読んで読んで読んで読め!』
資本主義は良い本を増やし良い読者を減らした あと本は高い」

 分母が増加しているのだと思う。資本主義は市場を拡大してきただけだ。

良い本と悪い本を増やし、良い読者と悪い読者を増やした。

悪い本を見ず、良い読者に対する悪い読者の比率が上がったら、

「良い本を増やし良い読者を減らした」ように見える。

 買って買って買って買って買え!ではない。

 本に限定していないよ。まあ、本の話しなんだけどさ。

11「『タフネスとはデインジャーに耐えうる骨格のことである』
日本はタフネスであるが日本人は極めてナイーブである

一方海向こうは個人がワイルドでありながら国はインテリを目指している

果たして生き残るのはどこか」

 単純化しすぎだろ。それと、「日本はタフネスである」ではなくて

「日本はタフである」ね。


12「『自分の無知は、相手の全知全能の証明ではない。』
しかして優劣はそこで決する 優劣とはイニシアティブの有無である」

 それは限定的にしか言えないんじゃないかな。「無知」対「無知」の

組み合わせの場合、イニシアチブがどちらか一方にあるとは言えない。

 「しかして」は順接なので気にしない。

13「『オリジナリティは情報の真空地帯には発生しない』
模倣こそが創造の第一歩とはよく言ったものである」

 アリストテレス、詩学。もう手垢がつきすぎて、よく言ったもクソも

ないような。この言葉は、アリストテレスの、裏命題だね。


14「『あらゆる要素は、ひとつの差異的体系のなかで他の諸要素と関連

して存立している。』
人生で言い換えるなら『自分一人で大人になった気でいる奴は大人になる

資格なんてない』  端的に言って親がいなかったら自分もいないのだから」

 括弧の中が全然わかんねー。「親がいなかったら自分もいない」のは、

それはその通りだけど、前の文の根拠になっていない。

例えば、「生みの親≠育ての親」を考えよう。


15「『私は、自分自身を選ぶ、ないし、自分自身を選び取る自由にたいして

開かれた存在である。』
“自分と選ぶこと”しかできない子供は純粋であり、それが真理である

人目を気にすることは自分を削り落すことである そうしてできた自分は

とても痩せっぽちだったりする」

 僕は手放しのイノセンス礼讃から転向しちゃったしな。別にここでは、

「人目を気にすること」の是非については何も書いていません。

僕たちは、人目を気にしながら自分自身を選ぶことに対しても、もちろん

開かれている。


16「『私は、私が見える世界を皆に見せるための機械だ。』
要するに余計なお世話である」

 18と合わせて読んで欲しいのだけれど、これって、不可避なこと

じゃない?というか、「私」なるものは、そういう回路を通してしか確認

されないわけで、「私」はそのためだけに存在するとさえ、言えるかも

しれない。つまり、当たり前の話しなので、余計なお世話でもなんでもない

です。


17「『生きている世界の<内容>を決めるのは、常に自分の世界の不安定

な流動的な成立であり、その状況的性格である。』
もしもの世界はあるようでいてないということである つまりは予定調和」

 これは内容の話し。「現実⇔もしもの世界」は形式の話し。

ってか何で決定論?


18「『われわれが言葉を発するや否やわれわれは聞き手に世界を、

あるいはその一部を、われわれと同じように見るようにしむけているので

ある。』
発信機としての我々はとてつもなく低能であり、受信機としての我々は異常

なほどに高性能である」

 高性能の対義語は低性能でいいでしょ。タイプミスかな。これは全然、

わかんないな。ここで言っているのは、「ドキュメンタリーはフィクションの

一種」みたいな話し。


19「『アーティスティクの本質というものは、廃れたもののことでもある』
現代美術はかくにも不可解である」

 ありがちな日常を偽史的にまなざすことで意味付与しろってことじゃない

かな。実は、僕もよくわかっていない。

これ、参考にさせてもらうといい。ってか読んだよね?

□四月物語|不合理ゆえに吾信ず

http://ameblo.jp/absurdum/entry-10095457361.html



20「『正当性を主張するということそのことが、彼の中にある権威主義の

あかしである。』
悲しいけど、これって戦争なのよね」

 そうそう、例えば、「「戦争」とか、自分に関係ないテーマに適用範囲を

狭めて処理することを当然視すること」。あるいは、並列するコミュニティの

一つの世界(例えばガンダム)に閉じこもるとか。


21「『われわれを、新しい宗教の教祖にしてはならない。その宗教が、論理

の宗教、理性の宗教であるにしても。』
心配に及ばずとも我々は同調も尊敬もお金も求めていない、と思っている」

 これ、どういうことだったか忘れちゃったんだけどさ。正「統」性という言葉

からアプローチしてみよう。無自覚的に「私→我々」にしちゃって、やがて、

それが先例主義に呑まれちゃうとか。そういうことが「宗教」ということだった

ような気がする。

22「『意味、それは他者の顔であり、語のいかなる援用も、言葉の根源たる

対面の内部にすでに位置づけられている。』
時代の流れは意味内容の変質に見てとれる がしかしそれに気づくことは

容易でもそれらを関連付けるには勇気がいるものだ」

 これは全く的外れだなー。
他者の顔は第一に、「汝殺すなかれ」と命じ、第二に、<私>に、<私>の

身体を投げ出させる。食えよって。アンパンマンだね。

 これは、最も根源的なコミュニケーションの話し。


23「『熱狂が去れば、あらゆるものごとは不条理に見える』

熱狂している時であっても不条理である 理屈で考えた時点で脳は

冷めきっている」

 というか、「見える」って話しなんで。

箴言集はここまで。

以下は、僕の話。

形式は同様に、ナンバリングだけ一回切ります。


01「『定期的にテーマを変えること。サルト・モルターレ!僕は忘れっぽい

性質だから、時々は、終わりや脆さを、見つめることが重要。』
“座右の銘”とは君を啓蒙する諺である」

 箴言集の話しは終りました。テーマってのは、ブログの横のあれです。

あと、ブログタイトル変えることも、同じ話しです。


02「『(自称)井戸~に近い。』
ライトノベルはキャラを適当に配置すればいずれ意味を割り当てられる

ケータイ小説は書く側も読む側もキャラを忘れてしまうからそれができない

のだ」

そんな話しは全然していなくて、プロット=物語の進行だけが問題になって

いますよ、ってこと。

あたし女子高生のアイ→ホスト→レイプ→死→遺された赤ん坊=希望

みたいな。


03「『「反省」じゃあ~強さが大事。』
本能を抑えられない理性は理性とは言わず やってみて成功した人間は

教科書に載りそうでない人間のことは誰も知らない」

 全然違います。連合赤軍事件を調べてください。

04「『おおきくて~ついている。』
黒“歴史”が繰り返さないわけがない」

 なんのこっちゃ。「幽霊」は、少なくとも、歴史性だけの話しではない。

05「『見えない~できる。』
出会うべくして出会うものは、実はすべて顕現され得る 幻覚であったり

幻聴であったり 自分の声が聞こえることは稀にあるが自分の姿が見えた

時はそれが運命であろう」

 スピリチュアルな話しではなくて、オウムをどう克服するかって話し。

06「『ゆるやかに~運動だ。』
それは分子のように絶えず動いているという意味なのか それとも確実に

進むことをよしとするのか はたまた動かないことを動的ととらえるのか」

 終りある日常を生きろ。それ以上でも以下でもない。


07「『大丈夫。~て。』
リセットは許されるには積み上げたものを持っている人だけだ」

リセット全然関係ない。他者とどう向き合うかってこと。全部同じ話し。


08「そのほか
過去の記事を読みかえす気はさらさらないよ
とはいえ自分の記事を全部把握しているひょろに少なからず敬意を

表したい ”敬意”は”経緯”であり”軽易”でもあるんだな
君の“努力”を”手軽”に“称賛”しよう
それと万一にこのレスを読んだくれたならありがとう 対して感謝はしない

暇つぶしだしね 
まさか1000字を超えているとは思っていなかった
全文読んだ君にオプーナを買う権利をあげよう でも最近オプーナの

実況動画上がっているけどすっげーいいゲームにしか思えないや」

 「さらさらない」って、なぜにそんな強い否定なの?なんのこだわり?

繰り返しになるけれど、僕はえびに向き合っているのではなくて、みんな

の方を向いているわけで。「道しるべ」は君の為に用意されたものでは

ないんじゃない?必要な人がいたら、使ってくれればいい。

 オプーナは普通に発売直後に買いましたから。ラスボス手前のレベル

上げで止まっているけれど。少なくとも音楽は良いゲームだよ。



 最後に。繰り返しますが、「道しるべ」は、結構大事な話しなので、

丁寧に読んで欲しいです。僕の説明が不十分だってことも多々あるので、

わかんないところがあったら、どんどん突っ込んで欲しいし、古いエントリ

も、興味があったらば、ぜひ読んで欲しいです。


お疲れ様でした。