おへんじ#05 | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

>>冷やかし


とんでもない!

貴重なご意見ありがとうございますです。


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まず・・・。どうも根っこのところが伝わって(伝えられて)

ないようなので、もう一度明確にしておきます。


僕は、「同期型コミュニケーション」[=リアル]と

「非同期型コミュニケーション」[=Web]のうち、

前者をずっと重視しています。


はっきりいって、Web部分は、僕にはちっともおもしろくない。


そんなのやらなくったっていいじゃないかとさえ思うけれども、

スルメを見ることなくして、イカはわからない。

ミスタ・アントリーニしかり、福沢諭吉しかり、

実学は生きていくうえで必要だというのが本当でしょう。


(「学んで思わざれば則ち罔し

思うて学ばざれば則ち殆し」)


ナラティブ・デザインは、Web上における、

アーカイブ[=情報リソースが俯瞰的に一望できる「場所」]と

Wisdom Of Crowds[=群衆の叡智]に任せることにして、

私塾では、「知っているそれ自体にはもはや価値は無い」

わけだから、それを実際に戦わせようということです。


「か身交える(考える)」とは、戦いです。


僕が、「ほんとう」に、価値を見出すのは、コミットメント、

他者性との邂逅によって生まれる、新しい地平です。



僕は、「学校」も、「Web」も。

ど~~~だっていいと思ってます。

結局のところ、イデオロギーと特殊性の反復に

変わりっこないですよ。


こんなものは、「ほんとう」じゃあない。

こんなものを、こどもたちに押し付けるべきではない。


ちょっと脱線するけど、大事だから書いておきます。


僕は、「ほんとう」に、「ライ麦畑のキャッチャー」!

それになりたいと、本気で、思ってます。


大人達は別に勝手にすればいい。

インチキ合戦でばば抜きを続けていなさいな。


だが、それを、未来に押し付けるな。


未来に借金するのは僕達の世代で終わりにしよう。

ほんとのほんとに。


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>>とりあえず、全部がパソコンの中に押し込まれたら、

目が悪くなりますよ。


まあ、たしかに。


これもまたテクノロジーの問題でしょうな。


短期的には、画面がちょっとは目に負担をかけなくなる

ものがでてくるかなと思います。


中期的には、特殊な眼鏡をかけて、目の負担が

軽減できるかもしれません。


超長期的には、目を使わなくてもよくなると思います。



ただ、上げ足をとるようですが、「全部」ではないです。

「同期型コミュニケーション」部分と

「非同期型コミュニケーション」部分は別個です。


そこが肝なので。


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>>参考書も買えない予備校にもいけない人がパソコンを買えるのか、

そういう人たちに対してパソコンを無料で無制限に提供してくれる

所はあるのか。


現実的な話をすると、まず、僕はそこまで貧しい人たちを

相手にしていません。僕らがやるべきは、まずは、不可能性を

現実性へと転換させることであって、完成した技術をより一般に

浸透させようということではないと思います。


僕は、イノベーションには二つの側面があると考えています。


ひとつは、今までにない技術、発想、パースペクティブを

具体的な事実をもって提唱すること。


ふたつめは、新しく出てきた技術を、一般に浸透させ、

コモディティ化[=日用品化]すること。


2ちゃんねるを考えてほしいんだけれども、

技術は、陳腐なものになって初めて、実効力をもつものです。


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>>焦点を金にあててしまうと、どうも議論がずれていく

気がしてならない。


僕も、知ったこっちゃねえでがんす。


だけど、何をするにつけても、お金がかかるというのが

社会というものですよ。


別に儲けようと思ってるわけじゃなくて、

現実化した「あと」、それを維持、拡大していくには

お金がかかろうな、ということです。


話題がそっちにいっただけで、別に主眼に

おいているわけでもないですよ。


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>>従来の学校や参考書も残しておいてくれればそれでいいや。

僕はそっちに行くから。


なにも、従来の学校や参考書を潰そうという

運動ではないですよ。


問題は、今、当の「学校」なるものが頼っている「価値」が、

ずっと安価なWebサービスに、「現時点」で、

置き換え可能だってことです。


そこで、毎度のことながら、アイデンティティが脅かされて初めて、

「学校」の本当の価値はなんじゃらほいって疑問が出てきてる。


僕はむしろ、「学校」を残そうという立場です。

「学校」の本当に価値ある部分を抽出し、研磨し、昇華して、

結晶させ、最大限に引き伸ばしたものが「私塾」と考えていいと

思います。


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>>僕は自分の手垢で汚れた参考書の色が好きだし、


身体性と、そこからリンクする他者性。

参考書自体が残るかどうかはわからないけど、

そのエートスというか、核の部分は残るし、残すつもりだ。


僕も、それが好きでしょうがないから、

「私塾」計画に賛同してるんだ。


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>>教師が雑談を交えたり生徒がしょうもないことでチャチャを

入れたりする「学校の授業」という方式が好きだ。予備校の授業は

全てが垂れ流しでは無いことがわかったから、少し見直した。


たぶん、pさんと僕が考える「本当に価値ある学校機能」は、

同じものだと思うよ。


「ちっとも適化されていない」と言ったのは、

それ以外の「安価なWebサービスに置き換え可能な価値」に

あまりにも頼りすぎていて、ほとんどの部分が

ほんとうは、金を払うに値しないものだから。


僕達が欲してるのは、垂れ流しでない、

インタラクティブな「コミュニケーション」ではないかい?


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>>”手垢で汚れた”とか”教師の雑談”とかいったものが

「意味の無い情報」として切り捨てられてしまうことを

僕は恐れている。


No. これは全くの誤解。

僕はそちらにしか価値を感じていない。


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>>あとどうでもいいけど、Educe.usや開成小論文は成功しない

気がする。だって「面白くない」から。


まず、Educe.usと開成小論文は分けて考えてほしいな。


Educe.usに関しては、ま、ちょっと複雑な事情があるようだけど、

「面白くない」という指摘はもう共有されてるね。


確かに、あれはあんまりおもしろくない。

現に、僕もおもしろくないから、全然投稿しない。


その反省を活かして(活かせてるのかわからないけど)

葛西さんがおっくんに頼んで、とりあえず形を作ったのが

開成小論文のWiki。


こっちはそこそこ成功するような気もするね。

なぜかといえば、ひとつは先生が添削してくれるかもしれないから。

もうひとつは、システムを誰でもいじれるWiki形式だから。


とりあえず、実験ってことだから、ある程度のデータをとれれば

それでよしってことみたいだよ。


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>>こういったスタイルをとってる学校は日本探せばたくさんあると思う。

しかももっと柔軟な感じで。探してないから何ともいえないけどね。

残念ながら、ないとおもうよ。


すぐには金にならないから。

不況の時代、そこまでする余裕のある奴はあまりいない。


それと、開成ってまだネームバリューがそこそこ残ってるようなので

そこでこういう試みをするのって案外意義があるんじゃないかな?


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非同期型コミュニケーション部分しか見えてないけど、

私塾計画の「ほんとう」の目的は、リアルな学校部分だからね。


そのへんは、まあもうちょっと待ってみてよ。


質問は引き続き募集中。