先日の「フォン・ド・ボー」からの続きです。
「ビーフシチュー」を作る上で必須とされる「デミグラスソース」を作っていきます。

日本では一般的に 「デミグラスソース」と呼んでますが、フランス語での発音は「ドゥミグラス」の方が近いとのことです。

フランス料理のウンチクは全く分からないので、Wikipediaを参考に見てみると、近年一般的なのが、「フォン・ド・ボー」にバターと小麦粉で作った「ブラウンルー」を合わせて作る方法が主流の様です。

その昔は「エスパニョールソース」から作ったとか、近年でも本格的なお店では、ルーは使わず「フォン・ド・ボー」をトロミがつくまで時間をかけて煮詰めて作るという、方法も様々あるようです。

どれが正解ってことも無いのでしょうが、およその目安は、ブラウンルーを使って、約半分まで煮詰めるか、ルーを使わず10分の1まで煮詰めるかって辺りが 「デミグラスソース」の完成みたいです。

結局は作る人のトロミ加減ってことですね。

今回は「ブラウンルー」を使った一般的なソースにします。

これは、アニメ中でも、創真くんが「長時間煮込むお店もある」と紹介していることから、逆に長時間煮込んでいないと判断しました。

と言うことで、まずは「ブラウンルー」の製作

バターを鍋に溶かします。

 



そこに小麦粉を投入。

割合は1:1くらい。




量がよく判りませんでしたので、今回は覚えやすい目安として「フォン・ド・ボー」が1Lに対して、10%となる、バター50g、小麦粉50g、合わせて100gとしました。

これを弱火で焦がさない様に手際よく炒め続けます。

最初はもったりとしてますが、やがてさらっとしたソース状になります。

 

 


クリームシチューに使うのであれば、この辺りで良いみたいですが、ビーフシチューの場合、もっと茶色になるよう更に炒めていきます。




ミルクチョコっぽい色合いになれば、とりあえず炒めるのは終了

 



ここにフォン・ド・ボーを加えていきますが、注意するのは、油脂分が入ってるため、鍋の中は100℃を遥かに超えています。
ここに水分を入れると、一気に焦げ付き、とんでもないことになりますので、濡れタオルで温度を下げます。

 


冷ましてる間も焦げ付きますので、手早く掻き混ぜ続けます。




とりあえず100℃以下に温度が下がれば「ブラウンルー」の完成です。

ここにカレー粉を加えると、カレーのルーになったりするので、色々と他にも使えそうです。

 

そして、「デミグラスソース」にするには、ここに暖めた「フォン・ド・ボー」を少しづつ加え、その都度、玉が消えるまで溶かします。




最初は味噌のようなペースト状ですが、「フォン・ド・ボー」を加え続けていき、次第に液体と呼べる状態になれば、ひとまず終了。

 

 

 

今度は逆にフォン・ド・ボーの鍋に移して混ぜ合わせます。


最終の写真を撮り忘れたのが無念ですが「フォン・ド・ボー」1Lと「ブラウンルー」を合わせたソースにマデラワインを100cc加え、約半量まで煮詰めて、今回の「デミグラスソース」の完成としました。