今回はアニメのシーズン1、第7話で登場した「ゆきひら流シャリアピンステーキ丼」です。

このお品は、丼研がらみの料理勝負で、にくみちゃんこと水戸郁魅と食戟をすることになった際、創真くんが作ったお品です。

お題は「肉を使ったどんぶり」と言うことで、この品も原作レシピがあるようなので、ネット上にある情報も参考にして作ってみました。

まず、メインの食材の「ステーキ」ですが、創真くんが用意したお肉はこれ。




安い肉で美味しい丼をって話しから「シャリアピンステーキ」を思いついたのですが、国産サーロイン・・・決して安物ではないお肉ですね。

「安い肉」と言うのは、にくみちゃんが使うA5肉に対しての表現だと思いますが、半額になっているものの、元々はかなり上等なお肉です。

同じように特売の半額を狙ってたのですが、なかなか巡り会わないので、「半額」ではなく「半分」があったので、これを使うことにしました。

 



玉ねぎは冷凍保存していたもの。

1パックは約1/2個分です。


肉は叩いて伸ばして、両面に格子状に切り目を入れます。

 




シャリアピンステーキは玉ねぎの酵素を使って、肉を柔らかくするので、1パック分をバットに敷いて、間に肉を挟み、上からも玉ねぎでサンドイッチ。

 




マリネする時間は数十分程度で良いと思いますが、スケジュールの都合で冷蔵庫で一晩寝かせました。

要は夜に仕込んで寝たと言う話です。



翌朝から調理を開始

材料はこんな感じです。




マリネした肉・取除いた玉ねぎ・バター・梅干・赤ワイン・謎の煮凝り


フライパンにバターを溶かし、塩・コショーをしたお肉を焼いていきます。





両面程よく焼けたら、別のフライパン等に移して保温




お肉を焼いたあとのフライパンに赤ワインを投入します。

 




「シャリアピンステーキ」は何度か作ったことがあるのですが、赤ワインを入れることに違和感は全く無いものの、絶対に黒っぽくなるので、アニメで出てくる完成した「シャリアピンステーキ丼」に対しての違和感が出てきます。

まぁ、それは後ほど。




ワインを煮詰めて、水分を極限まで飛ばします。




この赤ワインの旨みが凝縮された油で玉ねぎを炒めます。




はい、ここ。

赤ワインが入ってるので、こんな淡い褐色にはならないですよね。




でも不可抗力なので、気にせず先に進みます。


そして仕上げに、隠し味の「焦がし醤油」を投入




焦がし醤油なので、液体のまま絡めちゃうとダメです。

まだまだ




しっかりと焦げた香りがしてきたところで、この上を玉ねぎを滑らすようにして香りを移します。




ここまでの出来上がりで、ほとんど水分がない状態なので、今は普通に玉ねぎの炒め物になってます。

創真くんは、玉ねぎソースの様な、タレの様な、丼用の汁っぽさも出していた様なので、この後の相当量の水溶き片栗粉を使って、それを作り出すのかなと思いましたが、それだと何となく水臭くなる気がしたので、ここで少しだけアレンジ。


謎の煮凝り。




この煮凝りは、先だって作った「テールスープ」です。

これを使ってタレ風に仕上げようと思い、片栗粉を混ぜて、玉ねぎと合わせました。


これでソースの完成です。




あとは梅ご飯。




練り梅をご飯に混ぜるのですが、あまりぐちゃぐちゃ混ぜると、ご飯が糊みたいになるので、ほどほどに。




その上に肉を乗せて




玉ねぎソースをかけたら完成です。

 




アニメのように山盛りにはならなかったですし、色合いも全然違いますが、とても美味しく出来ました。
お味の方は、何と言っても、くどくなりそうな濃い目のタレの味を、梅ご飯のさっぱりとした酸味が中和してくれてます。

残念ながらアニメでやっていたような、お肉を箸で割くほども柔らかくならなかったですが、十分柔らかいお肉でした。

あと、色合いが気になったので、赤ワインを白ワインに変えたバージョンも作ってみましたが、予想通り、酸味が強いタレになりました。

 


でも、見た目はこちらの方がアニメに近いですよね。

これはこれで美味しいかもって感じでしたので、その時の気分で作ってみるのもいいかもです。