昨日も朝食の儀は滞りなく行われた。

相変わらず不機嫌でしかめっ面の息子と3人での儀式。

妻の出勤までの僅かな時間、儀式は粛々と進む。

昨日は顔を合わせるのはこれが最後になった。


帰宅すると郵便受けに注意喚起のチラシが入っていた。

自転車の盗難が多発しているらしい。

息子自身が盗むような事はしないと確信している。

しかし以前に友人Dが盗難自転車に乗っていて巻き込まれたことがある。

友人から自転車を借りて乗っていることもある。

心配である。


息子の自転車は相変わらず、街へ行く途中に放置したままらしい。

夕食の準備中、息子にメールを打つ。

今日は飯いるのか? と 自転車はどうなってる?

返事は よくわかんねー の一言。

何がよくわかんないのか、わからない。

帰って食事をする時には "いる" と返信がくる。

"わかんねー" という返事は今までなかった。


郵送してくれているはずの前校からの書類がまだ届いていない。

担任にメールをすると、まだ送れていない、今から届けるとの返事。

結局、中間地点の大型スーパーで待ち合わせ、書類を受け取った。


力不足で申しわけありませんでしたと言う。

おそらく、まだ20代。 ほぼ新人教師。

力不足というより、経験不足。 息子の運の悪さを憂える。


言いたい事はたくさんあるが、立つ鳥跡を濁さず。

感情を殺して、機械的に書類を受け取った。

息子の件で教師として少しでも成長してくれればと願う。


帰り道、息子の自転車をピックアップ。

どこに停めてあるかは息子から聞いていた。

他人の土地にもう一週間近く放置したままである。

自分で取りにいかせたかったが、止むを得ない。


自宅に戻り、妻と2人で食事。

食事が終わる頃、息子から妻に電話。

友人E宅に泊まるという。

一時、板金工をしていたが今は市外の通信に籍を置いている友人。


なぜ妻に電話? と思った。

しかし、後で私の携帯にも着信履歴が残っていたの気付いた。

私が出なかったので、妻に電話したようだ。


友人E宅に泊まることも、平日に泊まることも珍しい。

少し、嫌な空気を感じるが、止める手段はない。

息子を信じよう、妻が言う。


息子の帰宅を待つ必要はない。

寝れる時に寝ておこう。

布団に入るもやはり寝付けない。

息子同様、身体のリズムがおかしくなっているのだろう。


息子を信じている。 ほんものの馬鹿ではないはずだ。

しかし、息子の周囲の状況までは信じられない。

ニュースにあるように悪い大人はたくさんいる。

悪い大人は表面上はたいてい優しい。

息子やその仲間たちのような子供を手玉に取るなんてことは

赤子の手をひねるように簡単なことだろう。


危険を察知したら、すぐに逃げろ。

いつでも助けに駆けつけてやる、すぐに連絡しろ。 そう思う。

しかし、昨夜は息子からの着信に気付かなかった。

マナーモードは禁止。

マグマ大使の笛、タケチャンマンのホラ貝。

必要なら、いつでも駆けつけてやる。