嵯峨大覚寺に極楽浄土を見る | hyogosizenkanのブログ

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2019年4月20日(土)、

京都・嵯峨にある大覚寺を訪ねました。

 

大覚寺は、平安初期の創建当時は嵯峨天皇の離宮でしたが、

空海(弘法大師)との縁もあって、のちに真言宗のお寺に。

JR京都駅から山陰本線で嵯峨嵐山駅下車、

北へ徒歩10分でここ参道入り口、さらに北へ400m。

門跡とは皇室や公家が住職を務める寺院のことで、大覚寺は

明治の初めまで天皇または皇統の方が住職を務めたお寺です。

 

 

 

まっすぐな道が続きます。

 

 

 

ようやく正面に大覚寺が見えてきました。

 

 

 

入り口に到着、前回3月9日(土)訪問時には

茶会があったのですが、きょうはない模様。

直進して突き当りを左へ行くと玄関門。

 

 

 

玄関門は後ほど、まずは右へ進んで庭園を散策します。

中国の洞庭湖を模したこの大沢池は、日本最古の庭池。

 

 

 

池には定番の錦鯉。

 

 

 

草魚(ソウギョ)もいますね。

鯉に似ていますが、頭が平たくヒゲもありません。

水草をモリモリ食べて、鯉よりも大きくなります。

 

 

 

上の2枚は3月9日撮影、

お茶会帰りの着物姿もちらほら。

 

 

 

放生池に映える心経宝塔。

この池は有栖川からの引水で、隣接する大沢池の水源です。

下の写真は、2019.11.29、同じ場所の夜景。

紅葉のこの季節、大覚寺はライトアップされて池に浮かびます。

 

 

 

カエデの回廊、

紅葉時期のライトアップが下の写真です。

これのみ2019.11.29撮影。

 

 

 

カエデの回廊を抜けると、野草のお花畑。

 

 

 

大沢池の水門、池を180度時計回りに来ました。

心経宝塔や五大堂の対岸に当たります。

 

 

 

引き続き、時計回りに進みます。

桜の回廊、新緑ですが10日前なら満開の花のトンネル。

 

 

 

五大堂を望みます。

 

 

 

上の写真、画面右の塔を拡大しました。

 

 

 

素浪人月影兵庫、最終回(1968年)冒頭の一コマ。

半次の後ろの建物ですが、上の写真と見比べると、

山の形からも、これが心経宝塔だとわかります。

 

そう、大覚寺は時代劇のロケ地としても有名です。

太秦撮影所から近く、観光客はさほど多くなくて静か、

電柱や電線も目につかず、広い境内には寺院、寝殿造り、

庭池などの多様な景観があります。

 

 

 

さらに時計回りに進みます。

 

 

 

上の写真の拡大、五大堂のアップです。

 

 

 

同じく月影兵庫最終回、兵庫と浪人の斬り合いですが、

背後に五大堂が写っています。

 

 

 

斬り合いを旅人が見守るこの場面も、この桜回廊。

 

 

庭園散策後に玄関門へ戻って、こんどは建物の見学です。

 

 

 

No.1 宸殿の、グイス張りの廊下をキュッキュ歩きながら、
No.7 勅使門を望みます。梅が満開
3月9日撮影。
 
 
 

No.5 村雨の廊下。時代劇でお馴染みのこ回廊ですが、

低い天井は刀を振り上げにくくするための構造。

3月9日撮影。

 

 

 

ここは、No.2 御影堂です。

画面右の小さな回転塔にはお経が書かれており、回転させると

その分のお経を読んだのと同じご利益があるという優れもの。

この御影堂には、明治天皇、大正天皇、昭和天皇をはじめ、

たくさんの天皇のご位牌が何気なく置かれています。

 

 

 

勅使門は御影堂の正面に位置します。

3月9日撮影。

 

 

 

御影堂の廊下から勅使門や宸殿を見返します。

3月9日撮影、遠景は嵐山。

 

 

 

No.8 安井堂からふりかえった御影堂。

3月9日撮影。

 

 

 

No.4 五大堂から見た宸殿と梅。

明るくのびやかな空間が広がります。

3月9日撮影。

 

 

 

No.4 五大堂の先にある観月台。

池に張り出した桟橋、右端にカモが一羽くつろいでいます。

晩秋のライトアップ時にはきれいに紅葉です。

これのみ2019.11.29撮影。

 

 

 

観月台の欄干をカリカリかじるセグロアシナガバチ。

かじりとられた木材は胃液と混ぜられてペーストにされ、

巣の壁となります。ハチの巣の紙のような質感はこれゆえ。

 

 

 

3月9日撮影、この日には茶会があって、

着物姿の女性が御神籤を結んでいるところ。

この建物が、No.4 五大堂、大覚寺の本堂です。

 

 

 

No.3 正寝殿は正面左の建物。

南北朝講和会議が開催されたのはこの場所ですが、

建物自体は当時から建て替えられています。

3月9日撮影。

 

 

 

3月9日撮影。

まだ寒いこの日、売店の石油ストーブが暖かげ。

 

 

 

3月9日撮影、

観光客の入り口・明智陣屋内の料金支払い所。

 

 

 

明智陣屋は左、その右は式台玄関。

 

 

 

ここが玄関門、帰り際に撮影しました。

写真はないのですが、左には明智門があります。

 

 

 

帰りは市バスで阪急嵐山駅まで。

 

 


大覚寺で買った、はくせんこう。

カラフルで甘さ控えめ、上品な味わいで、

大覚寺の景色に添えて、極楽浄土を連想です。