2018年6月1・2・3日、
新穂高ロープウェイで、北アルプスを訪問。
標高2,100m超まで楽に登ることが出来ます。
6月1日(金)、
15:36、新穂高温泉駅(ロープウェイの下駅)に到着。
朝9時半に神戸を出発、西宮ICから名神高速道路に入り、
東海北陸自動車道、高山清見道、国道158号線を経て
約370km、休憩・食事を含め6時間の行程です。
15:41になりました。
平日16:00の上り最終便は空いています。
15:44、駅構内には、
活火山である焼岳の危険度を示す解説図が。
15:58になり、第一ロープウェイに乗車。
標高1,117mの新穂高温泉駅と1,305mの鍋平高原駅を連絡。
16:14、鍋平高原駅から歩いてすぐ、
標高1,308mのしらかば平駅で第二ロープウェイに乗り換え。
日本で唯一の二階建てゴンドラ、標高差850mを一気に上昇。
16:18、数人いる他の乗客はみな二階へ、
ゴンドラの一階は私達とガイド嬢の3人となりました。
16:19、中間地点で下り便とすれちがい、
平日の夕方で空いています。
16:21、説明中のガイド嬢に撮影をお願いしました。
ガイドさんは一人なので、上の階では、ん?説明が止んだな、
と思っている由。背景は雪の残った笠ヶ岳です。
16:25、標高2,156mの西穂高口駅(上駅)に到着。
気温は10℃。
16:29、駅舎の最上階がここ展望台。
ロープウェイで来た北西の方角を望みます。
写真中央のとがったピークが標高2,898mの笠ヶ岳、
右端が2,813mの抜戸岳(ぬけどだけ)です。
両峰とも上部には残雪。
16:30、カメラマンのお兄さんと記念撮影。
外国語もOKの撮影スタッフで、有料の記念撮影は勿論、
お客のカメラでも撮ってくれます。
気温は9℃まで降下。
16:35、この日は曇り時々晴れ、という感じで、
北東には標高2,909mの西穂高岳が見え隠れ。
16:45の最終便で下りました。
ロープウェイを乗り継いで新穂高温泉駅へ戻り、
そこから車で5分、17:22に宝山荘別館に到着です。
18:28、入浴後の夕食です。
味噌を使った料理が多いのが飛騨風かな。
関西風と違って甘くないのが気に入りました。
19:15、夕闇せまる宝山荘別館。
最近、車のフォグランプを取り替えました。
1986年10月購入のFFコロナ2000GT-R、
この時点で31年8ヵ月が経過。
明けて6月2日(土)朝の07:50、
窓の外から聞こえてきたのは、エゾハルゼミの声。
夏緑広葉樹林に包まれた新穂高温泉郷は標高約1000m。
川向かいの旅館は槍見館、槍ヶ岳が見えるのが名の由来。
07:59、シンプルで、おいしい朝食。
09:13、玄関に鎮座して睨みを利かせているのは、
番犬のアポちゃん。ジャック・ラッセル・テリアかな。
自動ドアを自由自在に出入りします。
09:52、出発前にもう一度露天風呂に入りました。
新緑がまぶしい、カケヒから落ちる湯の音もトロトロ。
11:20、この日もロープウェイで千石平へ。
11:23、西穂高駅に、ふたたび到着。
この到着ホームの屋上が展望台になっています。
11:31、昨日よりも好天、笠ヶ岳や抜戸岳も顔を出し。
笠ヶ岳は展望台から見て北西に当たります。
11:33、このポストは本物、
実際に郵便物を投函することが可能。
11:45、やまびこポストで記念撮影。
上の写真とではポストの向きが変わっていますね。
11:47、シャッターを切ってくれたカメラマンさん、じつは
ポストを私達の正面に向くよう回してくれていました。あとで
元の向きに復元中。強風に備えて重しがのっており動かすのは
けっこう重労働。色々お気遣い感謝です。
11:48、ポストの復元後、こんどは真後ろの西穂高岳を背景に
もう一枚お願いしました。何度もありがとうございます。
西穂高岳は展望台の東北東になります。
11:50、標高2,455m活火山の焼岳も南南西に姿を現しました。
上高地の大正池は、大正4年この焼岳の噴火による泥流が
梓川(あずさがわ)をせき止めて出来たものです。
11:51、西穂高の尾根、画面右から1/4あたりにある山小屋は
西穂山荘、この千石平から約1時間の道のりです。
11:55、笠ヶ岳の左にある平頭の山は錫杖岳2,168m。
この山は翌日、ほぼ真下から見上げることになります。
景色を楽しんでいるうちに11:57、
展望台直下の“マウントビュー”でランチタイムです。
11:59、食券を買いました。選んだのは..........
12:01、山ではなぜか定番のカレーライス。
12:13、コロッケも追加、となりの丸いのは?
12:34、食堂の裏の三等三角点、ここは標高2,155.94,m。
三角点は測量の基準点で、一等三角点の設置間隔は約40km、
そのあたりで最も目立つ山になることが多いのでしょうか。
ここは2,156mあっても、近くにより高い山があるので三等、
神戸の六甲山は932mでも、近くに高い山がないので一等。
12:36、本州では、
0~700m 丘陵帯・常緑広葉樹林
700~1,500 低山帯・落葉広葉樹林=夏緑広葉樹林
1,500~2,500 亜高山帯・常緑針葉樹林
2,500~ 高山帯・高山お花畑
ここは2,156mなので、亜高山帯・常緑針葉樹林にあたり、
オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)の森が広がっています。
標高400mの神戸市立森林植物園にも植えられているこの木、
本来の生息環境は1,500m以上です。
12:45、この駅は、千石平という比較的平坦な場所にあり、
6月2日の時点でも残雪がたっぷり。
12:49、ミズバショウも咲いています。
12:58、展望台を見上げたところです。
例のポストも小さく見えていますね。
13:10、雲の合間から見え隠れする西穂高岳の山頂付近を、
エンジン音を響かせてヘリコプターが1台、飛び続けています。
なにかを探しているのでしょうか。
13:23、駅構内には、ロープウェイの四季の写真。
右から春夏秋冬ですが、この日の実際の景色はというと、
春の写真とも夏の写真とも異なり、新緑と残雪が共存する、
初夏ならではの風景でした。
13:32、土産物売り場で買い物の後、
再度展望台で景色を見てから下ることに。
14:19、土曜日でもあり、
この時刻、まだまだ上り便の乗客は多い。
14:24、中間駅・しらかば平駅に到着。
ここは標高1,308m、低山帯・夏緑広葉樹林に該当し、
ミズナラの巨木もあって、エゾハルゼミの声が盛んです。
ミョーケン、ミョーケン、ヒュルヒュルヒュル.....
14:29、美味しいソフトクリームも。
さらにロープウェイで下り、下駅からコロナに乗り換え、
15:53に今夜の宿・深山荘に到着、この日の朝に予約済。
入浴後の18:10、夕食開始です。
まずは、乾杯!
和牛の味噌焼き、岩魚の塩焼き、なめこ汁等、素朴で美味。
19:23、夕暮れの露天風呂からの眺め、
旅館に通じる吊り橋がライトアップされています。
20:22、二階の左が私達の部屋。
深山荘の夜は更けて.....
明けて、6月3日(日)
07:32、快晴です。
07:39、朝日がまぶしい露天風呂へ。
蒲田川の清流、水量たっぷりの雪解け水は冷たそう。
07:42、男性露天ぶろは三段になっており、
手前が最上段の浴槽、その下に中段の浴槽、
そのまた下に少しだけ見えているのが最下段の混浴。
上の写真の、清流横の浴槽はこの混浴風呂になります。
07:45、旅館の前の吊橋・かじか橋から、
蒲田川(がまだがわ)の下流を望みました。
左上に少しだけ顔を出しているのは、焼岳。
07:45、同じ場所から上流を望みます。
左端の小屋は、さきほどの男性露天風呂の着替え室。
渓流のすぐ左、最下段の混浴風呂が少しだけ見えています。
07:49、吊り橋の道路側から旅館を見返しました。
右は筆者のコロナ2000GT-R。
07:50、吊り橋のたもとには釣り人も、岩魚でしょうか。
川上から雪をかぶった山がのぞいていますが、抜戸岳です。
下は拡大写真ですが、中央に魚の形の雪解けがありますね。
この目印のおかげで、抜戸岳であると後で分かりました。
07:51、深山荘全景。
08:03、シンプルで美味しい朝食。
この焼き味噌、関西風と違って甘みが少ないのが特徴です。
朝食後すぐ帰る予定が、見事な快晴に三度目のロープウェイ。
例のカメラマンさんも三日連続の訪問客にはビックリ、
私達の希望を察して、初めてご対面の槍ヶ岳3,180mを背景に
記念撮影してくれました。女性の頭の左上の小さな爪が槍ヶ岳。
方角は北北東、時刻は09:57。
09:58、一昨日・昨日雲に見え隠れの西穂高岳2,909mも鮮明、
槍に続いて記念撮影。上の写真からわずかに右に振った景色で、
東北東にあたります。気温は10℃、快晴無風で寒くなく快適。
西穂高岳のすぐ左、北アルプスの最高峰・奥穂高岳3,190mが
のぞいています。画面の左から1/3の位置、灰色のギザギザの
ピークがそれ。そのすぐ左のフタコブはジャンダルム3,163m。
時刻は09:58。
10:00、笠ヶ岳や抜度岳も、きょうが一番あざやか。
右から1/3の小さな雲の左下、魚形の雪解けが見えます。
そう、深山荘から見えていたあの形、やはり抜戸岳でしたね。
10:00、振り返ると焼岳もくっきり、
その向こうに見えるのは乗鞍岳の稜線です。
10:08、槍ヶ岳をアップで撮ってみました。
正に槍の先のような岩山、登頂の苦労がしのばれます。
10:12、その槍ヶ岳、アップでなければ右から1/6の所の爪。
コーナーには監視カメラも。この正面が真北になります。
左端には抜戸岳、あの魚マークも見えていますね。
10:16になりました。上りの便には人がたくさん。
10:48、山びこポストの背景は、右から、
西穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳がワンショットに納まりました。
10:56、ポストの前のベンチで休憩。
西穂高口駅の5階が、ここ展望台です。
4階が食堂、3階が土産物、2階と1階がロープウェイ乗り場。
ゴンドラが二階建てなので、乗り口も二つあります。
さて、きょう中に神戸まで帰るので、
そろそろ下りなければ。
11:30、中間駅のしらかば平駅まで下りて来ました。
正面は笠ヶ岳、上駅よりも近づいて下から見上げる感じ。
抜戸岳のと似た魚マークがありますが、こちらのは下向き。
11:53、ゴンドラが、西穂高口駅から下りて来ました。
夏緑広葉樹林の新緑の中、紅葉している木がありますね。
寒冷地の初夏にみられる“春もみじ”という現象です。
盛夏になって十分に日が当たると葉緑素が増えて緑になり、
秋になると葉緑素が分解して、ふたたび紅葉に変わります。
12:14、しらかば平駅で昼食です。
12:18、山菜ソバにしました。
12:38、ようやく下駅の新穂高温泉駅まで来ました。
右の列、バイクも含めて縦に9台並んだ真中、右向きがコロナ。
中間駅のしらかば平駅に直通する車道があることが判明、
家路に着く前に寄り道しました。この道の終点は駐車場で、
第二ロープウェイに直接乗れます。途中には旅館も数軒あって、
ここまで自家用車で行き、そこから西穂高駅を目指すのも可能。
13:07、左上のゴツゴツした錫杖岳2,168mが印象的でした。
13:12、同じ場所から右を見ると、
槍ヶ岳が、右上に小さな顔を出しています。
抜戸岳のお魚さんも、左上から見送ってくれました。
これから神戸まで370km、再び6時間のドライブ出発です。