清水です。
前のブログでちらっと書きましたが
県立歴史博物館
がリニューアルしました。
姫路駅からは、徒歩25分ほどかかるというこ
とを忘れていたので、バスには乗らず、えっち
らおっちら徒歩で同館へ向かっていたのですが、
道中、見事な咲きっぷりの桜が。
「一葉」というらしいです。
薄紙で作るポンポンみたいな、かわいらしい
お花でした。
そうこうしているうちに、れきはく
(歴史博物館)へ到着!
れきはくのフォトスポットと言えば、入り
口の西側のこちらの壁面↓
この日も、姫路城がきれいに映っていました。
設計者である丹下健三氏の意匠が光っていま
すね。
この度、リニューアルしたれきはく。
老朽化に伴う施設面の改修が主な改修点です
が、久しぶり伺うといろいろパワーアップし
ていましたよ!!!
まずは、こんな新しい手法も。
「何が新しい…?」と思ったでしょ?!
実は、これらの展示…
触れるんです。
目で読む人もいれば、手から情報を得る人
もいるというユニバーサルの観点から
“さわれる展示”を導入。
こちらの、城郭の構図も“さわれる展示”
仕様に。よく見ると、でこぼこしています。
1Fフロア 「みんなの家」
この空間、お江戸にタイムスリップした
感じがして好きな場所なんです(笑)。
こちらにも、目以外でも楽しめる展示があり
ました。
「聞く銅鐸」
カ~~ン
予想をはるかに超える音量の音が出ます。
この千両箱も触れます↓
浅ましくも中を見ようと思いましたが
開くことはできず…。
「みんなの家」では、だるまお年、ビー玉
など懐かしのおもちゃで遊ぶこともできます。
そして、かつての“みんなの家名物”と言え
ば、着付け体験でしたが、
AR(拡張現実)での着付け体験に
バージョンアップしていました↓↓
私も、十二単版を試してみて警備員さんに
せっかく写真を撮っていただいたのに
アプリを通しての保存がうまくできておら
ず…何やってんだよう、私!
十二単のほかに、兜などのAR着付けメニュ
ーもありましたので、ぜひ撮影ください。
続いて、常設展示のゾーンへ。
「県内では、白鳳時代(7世紀後半)から
寺院が作られはじめたとされていますが、
ほぼ建物跡や瓦が残るのみ」
「鶴林寺(加古川市)や斑鳩寺(太子町)など
聖徳太子が開いたとされるお寺もある」
といった、「ふむふむ」な解説があるのですが
こういった解説を
「聞きながら観覧したい」という方にはもっ
てこい!!
音声ガイド(※自身のスマホ使用)が
利用できるようになりました。
館内のFree Wi-Fiをご利用いただけます。
釘付けになったのが、地獄を描いた絵。
「三世因果大経五悪図絵」(1848年)
こちらは、なんとすごろく↓
「善悪地獄極楽双六」(1858年)
画力がすごい!!!
自分の行いにより、生まれ変われる先
の異なる5つの世界↓
「五趣生死輪図」(1832年)
決して地獄に墜ちたいわけではないのに
地獄を描いた作品って、つい見てしまう魅力
がありますよね。
漫画『鬼灯の冷徹』とか、私好きですもん。
こちらは、かなり大きな展示↓
江戸時代の作業道具たちです。
手前が竜骨車(低地の水田から高地の水田
へ水を送る道具)。
後ろの、明らかな水車が、足踏み水車。
どうやって使われていたかと言うと、ででん!
人が漕いでる!!!
もうひとつ、おもしろい道具がこちら。
中央の道具、何をする道具か分かりますか?
拡大すると、こんな風に引き出しがたくさん。
ヒントは、「屋根みたいな部分がある」
「渡し棒みたいな部分を持って、これごと
移動させることができる」
分かりましたか?
正解は、「うどんそば行商屋台」
昔の“屋台”でした。イカす~!
お次は、これ。
「電話」ではないんですが、何か分かり
ますか?
正解は…「電話交換台」(1954年)
「連合会」「大村机」とか当時の筆記が
残っています。
この交換台がハブとなり、かかってきた電
話を別のところにつなぐんですよね。
懐かしのダイヤル式!!!
渡しが小さい頃は、祖父母の家にありました、
黒電話。
さぁ、飛鳥時代から昭和まで一気に駆け抜け
ました。
お付き合いくださり、ありがとうございます。
昔は“普通のもの”だった日用品なども、時代
が変われば、当時を語る立派な史料。
興味深く鑑賞しました。
ということで、後編へつづく。