転落人生を振り返るブログの続き。


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天敵悪代官Kが社長として帰ってきた。1年間は階が違っていて出会うことは殆どなかったし、直接話すこともなかった。


不在の社員の代わりに、奴からの内線を受けることもあったが、チッと思いながらも声だけ明るく返答していたので問題はなかった。


しかし翌年、ビル内で大規模なレイアウト変更があり、奴と同じフロアになる。毎日顔を合わせないといけない…最悪。


奴はとにかく声がでかく、耳障りなダミ声。とにかく落ち着きがなく、ウロウロしたり奇声?を発するクセの強い男。高学歴でやり手なのだが…のウワサがあった。


昔から嫌いだったが、益々嫌悪感が増す。仕事はさらに面倒な事が増えたし、ストレスは日に日に溜まっていった。


遂に私の悪いクセが出てしまう。昔から、嫌いな人の前でニコニコできず、無愛想になってしまう…奴の前でやらかした。


後で知ったのだか、奴は人から嫌われるのを異常に恐れるタイプ。ニコニコできない社員には厳しく接したり、意見してきた取引先はバッサリ切ったりしたらしい。


そう、奴は悪代官なんかではなく、あの国の黒電話だった。心の中では◯ねと思っていても、泣きながら笑って拍手をしないといけなかった。


派遣の私はあっさり「粛清」(契約終了)決定。


まあ当然だ。奴は昔から何故か感じ悪かったし、私も奴が社長になってから媚びることをしなかった。コイツが来た時点で辞めるべきだった。


しかし生きるって本当に面倒臭い。正直過ぎる馬鹿は生きていけない。やはり地球上に居場所はない…


そして、あの場所へ向かう決意をする。