死神の精度 | Forlonger

死神の精度

伊坂幸太郎・著

短編集ですが、一貫して同じ主人公なので連作短編集と言えるかもしれません。

調査部から派遣された死神が、不慮の死を迎えるとされる人間に接触し、七日間で『可』(=死)もしくは『見送り』の判断をするまでの日々を描いた物語。

伊坂幸太郎さんの作品は初読なのですが、多くが映像化されている理由がわかる気がしました。

おそらく、読み手に対してひとつの場面を提示する場合に、ある程度まで万人に等しいイメージやビジョンを描かせるための『適切』な表現を選ぶのに、非常に長けている作家さんだからなのではないかと思います。

本来それはとても難しいことのはずなのですが、さらりとした描写でそういった『ビジョンの平均化』を可能とするところに、論理的な表現手法のすばらしさを感じさせられました。

余談も余談ですが、金城武さんが大好きなので、彼が主役の死神を演じているこの作品の映画もいつか観たいと思います。