女王国の城 | Forlonger

女王国の城

有栖川有栖・著

待ちに待った、の一言に尽きる『学生編シリーズ』(江神シリーズとも)の第四作。

相変わらずなEMCのメンバーのやりとりが懐かしく、また密室ものならではのルールも健在です。

UFOと宗教という要素はチープな気がして意外でしたが、そこはさすがの有栖川さんの手腕で、精密な描写が多少の違和感をも感じさせない舞台設定となっておりました。

ともあれ無断であちこちの部屋のドアを開けてみたり、トリックの証明のためとはいえ『聖域』を荒らしてみたりと、久々の江神節が良かったです。

個人的には、アリスとマリアの『淋しさ』についての見解を交す箇所が好きです。