目の前の川を見ながら想うのは、
私には見えない、風の形を、水面が教えてくれる。
雲が教えてくれる。
私を通り過ぎる人間が、
私にどんな波紋を残していくのか、
私は観る事ができないのだけれど、
自分の周りに残る人たちを見てると、
自分がこんな人間だって、判る日もある。
川の流れは、私の人生だ。
或る時は、自棄になって墨汁みたいに真っ黒いものを流す事もあれば、
流れをせき止めるような、大きなガラクタを投げ込む事だってある。
でも、間違いないのは、
自分の川を汚してしまえば、
掃除できるのは自分しか居ないという事。
たまに、自分の川を他人に掃除させて悦に入ってる人間もいるのだけど、
私は、私の川を、
自分で汚すし、自分で掃除したい。
だから、なるべく他の人の川も汚したくないのだけど、
ときとして、私はやっぱり、
お気に入りの靴を脱ぎ捨てて、誰かの川に飛び込んでしまう日もある。
無遠慮に見える私だけれど、
ほんとうは、
川に入る瞬間に、その川のあるじの方をチラッと観て、
はいるよー?はいりますよー?って顔色を伺う。
大抵の人は、そこでにっこり笑ってるのだけど、
少しでも嫌そうな顔をするヒトの川には入らないことにしてる。
自分の人生の川に浸って、
暮れ掛けていく夕陽を見ていると、
私の川は、有名でもないし、馬鹿みたいに広いわけでもないし、
近くにキャンプ場があって、季節のたびに、誰かが楽しく過ごしてるわけでもない。
それでも、
水面すれすれを飛んでいくトンボをみたり、
みたこともない水鳥が、
柔らかい羽毛をかゆそうについばんでいるのを見るのが好きだ。
時々は、見知らぬ近所の子供が、溺れない程度に、
足先に水をつけるスペースを作ってあげたいと想うし。
たまに見かけるあの子なんかが、
失恋の痛手に耐えるとき、
ちょうど座りやすい岩場でもあればいいななんて想う。
冬の寒い朝、
流れのゆっくりな部分から、凍っていく水面を見て、
一体この氷は、どれくらいの陽射しで溶けるのか、思い悩むのも悪くない。
春は、春がくるから、素敵なんじゃない。
いつか来るであろう、その日を想像するから素敵なのだ。
でもね、本当は、
私の川には、私の好きな人に居て欲しい。
毎日じゃなくてもいい。
ただ、其処に流れる水を、可能な限り透明にして、冷たくしておくから、
夏のうだるような暑さの中で、
思い出したように、私を訪れて、清流に足を浸して欲しい。
たくさんの汚れを、私が浄化するから、
どうか、喉が乾いたときに、
なんの恐れも無く、その水で喉を潤して欲しい。
多分、私はそのために存在するのだから。
やっぱり、川は人生に似ている。
その流れ方は私そのものだ。
あれる日もあれば、穏やかな日もある。
それを全部ひっくるめて、私は流れていくんだと想う。
彼方から此方へ。
此方から彼方へ。
私には見えない、風の形を、水面が教えてくれる。
雲が教えてくれる。
私を通り過ぎる人間が、
私にどんな波紋を残していくのか、
私は観る事ができないのだけれど、
自分の周りに残る人たちを見てると、
自分がこんな人間だって、判る日もある。
川の流れは、私の人生だ。
或る時は、自棄になって墨汁みたいに真っ黒いものを流す事もあれば、
流れをせき止めるような、大きなガラクタを投げ込む事だってある。
でも、間違いないのは、
自分の川を汚してしまえば、
掃除できるのは自分しか居ないという事。
たまに、自分の川を他人に掃除させて悦に入ってる人間もいるのだけど、
私は、私の川を、
自分で汚すし、自分で掃除したい。
だから、なるべく他の人の川も汚したくないのだけど、
ときとして、私はやっぱり、
お気に入りの靴を脱ぎ捨てて、誰かの川に飛び込んでしまう日もある。
無遠慮に見える私だけれど、
ほんとうは、
川に入る瞬間に、その川のあるじの方をチラッと観て、
はいるよー?はいりますよー?って顔色を伺う。
大抵の人は、そこでにっこり笑ってるのだけど、
少しでも嫌そうな顔をするヒトの川には入らないことにしてる。
自分の人生の川に浸って、
暮れ掛けていく夕陽を見ていると、
私の川は、有名でもないし、馬鹿みたいに広いわけでもないし、
近くにキャンプ場があって、季節のたびに、誰かが楽しく過ごしてるわけでもない。
それでも、
水面すれすれを飛んでいくトンボをみたり、
みたこともない水鳥が、
柔らかい羽毛をかゆそうについばんでいるのを見るのが好きだ。
時々は、見知らぬ近所の子供が、溺れない程度に、
足先に水をつけるスペースを作ってあげたいと想うし。
たまに見かけるあの子なんかが、
失恋の痛手に耐えるとき、
ちょうど座りやすい岩場でもあればいいななんて想う。
冬の寒い朝、
流れのゆっくりな部分から、凍っていく水面を見て、
一体この氷は、どれくらいの陽射しで溶けるのか、思い悩むのも悪くない。
春は、春がくるから、素敵なんじゃない。
いつか来るであろう、その日を想像するから素敵なのだ。
でもね、本当は、
私の川には、私の好きな人に居て欲しい。
毎日じゃなくてもいい。
ただ、其処に流れる水を、可能な限り透明にして、冷たくしておくから、
夏のうだるような暑さの中で、
思い出したように、私を訪れて、清流に足を浸して欲しい。
たくさんの汚れを、私が浄化するから、
どうか、喉が乾いたときに、
なんの恐れも無く、その水で喉を潤して欲しい。
多分、私はそのために存在するのだから。
やっぱり、川は人生に似ている。
その流れ方は私そのものだ。
あれる日もあれば、穏やかな日もある。
それを全部ひっくるめて、私は流れていくんだと想う。
彼方から此方へ。
此方から彼方へ。
