明日が来るか判らないこの人生。

きっと、貴女を探していた。

貴女に逢うまでの人生は、僕の準備期間。


だから、貴女と逢い、

そして同じ時間を過ごせた、僕の準備期間は、間違いじゃない。



家のソバの曲がり角の向こうに、君を見つけたときに、

躊躇わず走り出した自分が好き。


或る日薄くなった、君のバリヤーのフチに手を掛けて、

その唇に手を伸ばしたことが、俺の人生最大の功績。



君にたどり着いたとき、

君がもう別の選択をしていた事も、

君が君であった事も、

それは悔いる事じゃない。


だって僕らはこうやってしか、出逢えなかったから。



君を失ったその後で、

それでも笑う事が出来た僕は、


きっと、恥じることなく生きていたから。

君と歩くための道のりで、


僕は僕を好きになることを覚えたから。



でもね、


もう一度は歩きたくない。


たった一度だと想うから、

痛みにも耐えられる、泥水に浸かる事ができる。


誰かの為じゃない、自分の為に生きてきたから。



だから、人生に2度目があるのなら、

僕は謹んで辞退したい。


いい加減な僕だもの、きっと次は転ぶかもしれないし。

立ち上がらないかもしれないから。



旅路は一度でいい。

戻りたくも無い、繰り返したくもない。



もし、人生がもう一度在ったとして、

その人生の中で、君と僕が手を取り合い生きていたとしても、



その奇跡みたいな時間を、当たり前と想いたくなから。



だから、この胸にある炎は、

僕が死ぬまで燃やし続ける。


そして、僕が途絶えたら、

それは世界から消えてしまえばいい。








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