コメントに気をよくして続ける、俺お調子者(笑
しかし、内容は…。
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僕がまだ、恋に恋していた時代。
酔っ払ったキミが、今日は帰りたくないと、
ドラマの中でしかみれない、陳腐な台詞を口にしたとき、
僕は、首を横に振るべきだったんだと想う。
お陰で、棒に振ったのは、大学のゼミの時代になるわけで。
僕の中で、否定的な恋を語るのは、
もしかして、初めてなんじゃないかな。
酔っ払う事が大好きだったキミ。
僕の誕生日に、『星の王子様』をプレゼントしくれて、
にっこりと微笑んで、私は薔薇だから枯らさないでねと。
キミは実に色んなことを僕に教えてくれた。
付き合ってるその瞬間に、
相手を、ゾッとするほど否定した一瞬があるのなら、
なんにせよ、その二人は別れるべきなのだと。
合宿中に、
独り酔っ払って、海辺にふらりと出歩くキミ。
崖っぷちで一人くるくる踊るキミをみつけて、ほっとした。
私死ぬわ、と、崖から飛び降りようとしたキミ。
あの時、僕が手首を掴んだときに、
ヒトには命の重さがあると、僕は僕にゆだねられた命にゾッとした。
本当に自分が嫌いなら、
全部が全部嫌いなら、失わせてしまえばいいのに。
少しでも、自分が好きなら、
他のなにより大事にすればいいのに。
僕は責任の持てない命の重さに、触れるべきではない事実を知った。
僕らの間にあるのは、
セックスと、傷を舐めあうための舌しかなかった。
それなのに、キミがお酒が好きならと、
2度目の誕生日にプレゼントされたシェーカーを、
一人、リキュールを買い集めて、
何時かキミをイメージしたお酒を創ろうと、
毎晩、ダイニングで氷と金属が擦れる音を聴いていた。
もう、キミを喜ばせたそのレシピすら、
僕の中には残っていない。
ヒトを好意でないもので、縛る事の罪悪だけが、
僕には残った。
善意をヒトは否定されるから、擦れるんじゃない。
何か見返りを求めてした行動に、
結果が伴わないから、擦れて行くのだ。
それは、伝線したストッキングみたいな恋。
色んなものを損ないながら、
恋が終わるのは3年後。
正確に言えば、それは恋なんてものじゃないけども。
雨が上がった空に、
陽が射していた。
丁度ビールが飲めるようになったのと、反対の理由で、
僕はカクテルが好きな自分を発見した。
嫌な想い出が、払拭された後に、
色とりどりに、目と舌を楽しませる、複合酒が、
シェーカーが奏でる、規則正しい音階が、
僕はとても好きなことを思い出す。
珈琲を覚えるより先に、混合酒を覚えた自分が、可笑しい。
食器棚の中で、薄汚れてしまったシェーカーを見るたびに想う。
何時か、ちゃんとカクテルを創ろう。
本当に恋を教えてくれた、貴女のために。