どんな前後だったのか、もう覚えていないや。


キミが問いかけたことを覚えてる。




「ねえ、生まれ変わったら何になりたい?」


「人間以外ならなんでもいい。」




「人間はイヤなの?」


「泥水に浸かるのが、一度だけって判るから人生は頑張れるよ。

これが二度あるなんて、イヤだな。」




「それでも、生まれ変わったら何になりたい?」


「そうね、鳥か、なんか、寿命が短い何かがいいけど、

蝉は辛そうだから、他のがいいかな?」




「私は、また人間がいいな。」


「じゃあ、仕方無しに俺も人間になったら、またキミに逢いたいよ。」




「きっと前世で私たち何度も会ってるんじゃないかな?」


跳ね上がる心臓の音をはっきり覚えてる。


「そう?でも、さあ、俺は逆に、どの時代で出逢ってても、

やっぱり、俺らは一緒にいられない運命な気がするよ。」




「なんで、僕らは何度も逢ってるって、そう想ったの?」


「え?なんでって、なんとなくそう想ったんだよ、

過去何度も会ってるんじゃないかなあって。」





一度しかない人生だから、


キミを願った。


叶わない望みと、今は知っているけど。


僕にもしがあるなら、


次はキミを手に入れたい。



いつも、キミはキミだ。

キミは、キミのものだ。

なんて言うのにね。




「また、逢えるかな。」


「会えるかな?」


「嘘でもいいから、逢えるって言えよ(笑)。」


「会えるんじゃない?」




きっと、永遠の輪廻の中で、

僕はずっと、あと少しで届かない想いを抱え続ける気がする。


幸せな家庭を思い描けない僕は、


やっぱり、永遠をもがいて生きていくのかもしれない。




でも、さ、

きっと神様がいて、


「次僕は何に生まれ変わりますか?」


そんな問いに、


この輪廻の中で、オマエがヒトとして生きる事は、もうない。



何故か、そう答えが返って来る事も、

同時に僕は、識っている気がするんだよ。




人生は一度だけでいい、


この苦しみが、次に引き継がれるのなら、

忘却と混沌の海で、僕の自我は溶けてしまえばいいと想う。


この悦びが、次に引き継がれるなら、

繰り越されずに、今を輝かせたいと願う。










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