いつも 大事な事を言わないキミがさ


僕の腕の中では 色んなことを伝えてくる




ある日は ひたすらに恥ずかしそうだったり


ある日は 僕が抱きしめるのの2倍の強さで抱き返してきたり


ある日は 僕の右胸で 言葉もなく泣いていた


ある日は 強い拒絶で 僕を突き放す




色々発達した世の中だからさ?


きっとみんな 自分を表現するのが上手くなったんだろうね?


でも 僕とキミは不器用なまま



この世の果てでも 口だけは止まらないだろう僕は


君の前だけでは 無口になるんだ


でも 無口になりきれなくて つまんないことを言うから



いつも洪水みたいな言葉に埋もれて


時々 キミと僕は 何処へもいけなくなる



きっとキミは 一番格好悪い僕を知ってるね



だから キミはいつも黙るのかな


大事な事は 言葉じゃ伝わらないって




そんなキミは


いつも身体で 何かを伝えてる


ホンのささいなことを 口で言わずに態度でしめしてる



僕の好きな 男の子らしい女の子



そんなキミと


恥ずかしさをもちよったベッドの上ではさ



随分と素直だよね



震える唇から 流れ出す想いもある


なぞる舌が産む 旋律がある


触れ合う粘膜が どうしても見つからなかった答えを導く事がある




もしかしたら


世界は嘘ばかりなのかもしれないけど


君の肌が伝える君が嘘だというのなら 僕は騙されてもいいと想う




もし


世界に言葉がなければ もうすこしヒトの世は優しいのかも知れない



キミの身体に触れられても


キミの心がどんなかは 誰にも判らない


比べる事ができないものを 


もっとありのまま受け入れることが できるようになるかな




それでも 僕は 言葉を紡ぐ


だって僕には それしかないから


言葉にならない想いを 胸に秘め



鏡に映るキミもキミなら


僕の中にいる君も 君




多分 この世界の真実は


腕の中にある キミの身体の柔らかさだけなんだと想う



多元変奏の歌が聴こえるよ


歌詞はあるのに 歌声のない曲



その積層こそ 君の身体かもしれないね



僕が奏でるキミの音


強弱を 音階を生み 正しい音を響かせるキミの身体


それこそ この世界に唯一つの音かもしれないね