ねえ、僕はキミの名前がとても好き。
もし、僕に女の子が生まれたら、
その名前を付けたいと想うほどに。
僕は、卑怯な事に、
そんなキミに、時々自分を重ねる事がある。
キミの器は、僕の器とは違うけれど、
それでも、そこに歪に自分を重ねるのは、
僕の弱さなのかなと想う。
キミの中にあるものが、
本物なのか、ニセモノなのか、
永遠に似た形をしているのか、
それとも映写機に移る架空のモノなのか、
それは僕には判らない、
キミがたとえ、どんな言葉を尽くしても判らない。
それでも、聴いてみたい時がある。
長い時間を独りで歩く事を、
キミは寂しいと想うの?
誰もが仮初の幸せに、
微笑みにつつまれた日々を送ることを、
キミはどう受け止めているの?
出口がないと知っている迷宮の中で、
自分以外の誰もが、
出口が無いと思い込んでいる世界の中で、
自分独りの想いで、
出口を目指す事に、
キミは負ける日はない?
それでも出口はあると、叫ぶ自分を見失う日はない?
ガリレオには在った正しさが、
自分にあるのかと、不安になる日はない?
それでも僕は僕であると。
それでもキミはキミであると。
ねえ、キミが強い人だとは想わない、
最も、僕が強い人間でもないけれども。
そして、時々想う。
こんな馬鹿げた世界に生きるのは、自分だけでいいと。
どうか、幸せになって欲しいと、
寒い冬の空に、満月が浮かぶ日は願う。