風呂上りの身体を 冬の冷気が這い上がる


布団の中でも 温度を取り戻さない

僕の足は 僕の心によく似ている



目に見えない 心が


何で 冷え

何で 温まるんだろう


触れられないものが

冷えたり温まったりする



明かりを消し 音を消し


一人 フローリングの上で 膝を抱える


這い上がる冷たさが どこから心に届くのか考える


心が何処にあるか 考える



寂しさはどこで生まれるのか 考える




くしゃみ ひとつ


せっかく温まった身体が ポキリと折れそうになる



代わりに 君を想う


シンと下がった体温が 今度は緩やかに上がっていくのが判る



心の形が判る


君と僕の 境界線が判る


柔らかくしなる 僕の身体



この身体は僕のもの


この心は君のもの



君が居るから 僕には心がある



君がいない部屋で 君を想うことは


恋に とても似たカタチをしている