18の冬

初めて女の子を抱きしめた、

その背中の向こうに、星空が広がってた。


横浜の空は、ほどよく水分も抜けて、

なんだか、星に見られてるみたいで恥ずかしかった。


でも、それより指先からの温もりが大事に決まってる。



ばーさんが、死ぬ直前、

少し薄くなった身体の向こうに、夕陽が浮かんでた。


真綿に包まれたみたいに、

赤と白と黒で、幾重にも重なったその空は、

人の命みたいに見えた。


その光は、俺にだけ届いていた。



友人が死んだ朝、

雲が、視界を一面覆ってた。


何故かいつもより低く感じた空、

煙になって登るあいつは、怠け者だったから、

多分、楽にたどり着きたかったんじゃないかな。


なんか、あいつは笑ってる気がした。

多分、勘違いなんだろうケド。



初めて女の子にフラれた時、

何時までも続くと想った暗闇に、


雨が窓を叩いていた。


落ちてくる雨の粒と、自分の涙はどっちが早く落ちるのか、

比べてるうちに、暗闇は晴れた。


失恋で死ねないのは事実に決まってる。




長く暮らした部屋を後にした日。

雪が降っていた。


東京で見る雪は、優しいのか、厳しいのか、

そのどっちでもない気がするけど、

雪は螺旋に降るんだと初めて知った。


永遠に交わらない螺旋は、交わらないから同じ距離でいれるのかも。




空がどんな色でも、空は空。


そこに意味を持たせるのは、何時だって自分。



同じ色が二度とないように、

今の自分も二度とない。



綺麗な自分で居たいと想う。

綺麗ってのは、シミ一つないことじゃないと想う。








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