ホンの1日分だけ欠けた満月を仰いでみる。
傍らに、
多分、俺が今最も、心を楽に出来る存在が、背を丸めて、
眠りの入り口を行ったりきたりしてる。
独りと1匹しかいない生活は、
色々なものを思い出させてくれる。
自分が寂しがり屋であった頃を思い出す。
自分が、子供だった頃を思い出す。
今も消化できない、自分を思い返す。
色々なものが、僕の脇をすり抜けていく、
例えば、僕に取り付こうとするものも、多分振り払いながら、
それでも、正面から受け止めたいものも存在する。
すり抜けるその右手を、掴み取りたい人がいる。
たとえ、明日には替わってしまうかもしれない、
貴女の空模様を見て、
今そのままを、カンバスに描きとめたい自分がいる。
もう数ヶ月、
止めていた時間が、
落ちたままになっていた、砂時計の砂が、
再び巻き上がるのを、感じる。
明日の僕は見えないけれど、
明日の僕にも残るものがあると、今は信じられる。
貴女の扉を、叩きたいと想う。
どうか、安らかな眠りを。