考えてみれば、もう1年くらい、あの店には行ってないのかも。
新規にできた方店ばかり行ってたからなあ。
なんで、こんな街に、こんな店が?
駅前のロータリーを抜けて、目立たない細い路地に入っていくと、
あっという間に、住宅街になる。
その住宅街を歩く事10分くらいかな?
場違いな白亜の店が見えてくる。
日本の下町っぽい雰囲気の中に、
やけに爽やかに、アメリカナイズされて。
真っ白い壁に、板張りの床。
左手には壁一面窓になっていて、冬でも夏でも、開け放し、
テラス席がある。
右手には、背の低いカウンター席と、
これまた白くて、広い調理台。
大きな鉄板の上では、ファーストフードじゃあ見られないような、
肉厚で薫り立つパティが、じゅうじゅうと美味しそうな音と煙を上げている。
生ビールのジョッキくらいある、
バニラシェイクも良いけど、
トロピカルドリンクも捨てがたい。
見慣れた棒状じゃなく、
スプリングみたいな、ポテトを齧りながら、
メインの料理が来るまで待つ。
気分的には、フォークとナイフを両手に持って、
テーブルをどんどんしたい感じ。
テラス席の向こうには、やけに青い空が広がってる、
東京でも、こんな深い色になることあるんだ。
とはいえ、耳の後ろで肉が焼ける音がパチパチするのは、
野性的な気持ちになる。
早く、ハンバーガー持ってきて。
白い壁と、青い空、
隣の席では、冬なのに露出の高いおねーさんが、
気持ちよくでかいのを頬張ってる。
ずるいって。
視線を自分のテーブルに戻せば、
短いスカートに、なんでローラースケートはいてないのかなあ?
なんてウエイトレスのお姉さんが、満面の笑みでトレイを運んできた。
大きな皿に、またスプリングのポテト、
輪切りじゃなく、1本まるまるのピクルス。
目を見張る大きさのハンバーガー。
ナイフとフォークもついてるけど、
やっぱバーガーは齧り付くべきだよね!
口の中に広がる、肉汁と薫りは、
ハンバーガーはファーストフードじゃないぜ!と主張してる。
いあまあ、暫くお手軽にハンバーガーしてすいませんでした。
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