なんか、急展開ですよお、
HALだけ付いていってないですよお。
-すべてが…… - の続き
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┼─MIka to HAL──
- 終ったよ。先生と。
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メールを見て、
そんなに簡単に終わるものなのかなって想った。
校内でさ、まあ一部で噂にもなってたんだよね、
生徒と付き合ってる教師がいるなんてこと。
まさか、それが藤木とミカだったとは、思いもよらなかったけど。
何時から付き合ってたんだろう、
どっちからコクったんだろう、
どこまでの関係だったんだろう、
今週何度目かの脳内会議、もういい加減にして欲しいけど、
始まると止まんねーんだ、これが。
会議を終わらせるために、ミカに電話を掛ける。
4callと半分。
「よっ。」ってミカ。
ちょっと鼻声な。
「よっ。」って俺。
メール見た。んで、電話した。
「ん。」ってミカ。
「藤木の事じゃないんだわ、
なんかさ、ミカとなんでもいいから話ししたくて。
ミカが何を好きで、何を嫌いか、そんな話しをしたくてさ。」
「ん。」
「んって好きだな?」
「うん。」
電話の向こうで、ミカが微笑んだ。
そっから数日、毎日ミカと電話で話した。
他愛ない話が、殆ど。
なんか色んな邪魔が入っちゃって、
一体俺とミカは、どういう関係なのかわかんねーけど、
今でもミカの唇を思い出せる。
かっさかさだった俺の唇とは違ってさ、
よくいうじゃん?唇ってこんなに柔らかかったんだ?って台詞。
まさに、それだけ、俺の初めてのkiss。
んでまあ、kissすれば、なんでも判る!みたいなのもよく聴くけど、
あれも、事実なのかもな~なんて。
「ちょっとHAL!聞いてる!?」
「うん、聞いてる。」
やべ、考え事してた。
「じゃあ、今の私の話し聞いてた?」
「うん。明日、放課後美術室で待ってるから、俺に来いって言った。」
「言ってねえし?」
「言ったよ。」
「はだか?」
「はだかでいいのか?!」
「いいわけないし。」
俺、知らなかったんだよね、
結構ピンチになったり、ここぞって時になると、
想ってたより、俺は口が廻るらしい。
いっつも脳内会議してるお陰かな?
そんなこんなで、
翌日、美術室に入ったらもうミカが居た。
もう翳ってた夕日色に染まるミカは、俺をみるとにっこり笑って。
綺麗に描くって約束だからねっ!ってさ。
珍しく、言葉に詰まっちまった。
ミカ綺麗だなあって、その言葉が出てこなくて、
無言でクロッキーを開いくしかなかった。
「わたし、どうしてればいいの?」
「そこにいて?」
なんか、ミカの顔が赤い。
でも、ちょっと俺のスイッチは絵の方に入ってる。
カチリと、木炭を持つ手に真剣さが宿る音がした。
多分、俺が冷静だったらさ、
画用紙とミカを交互に見比べるたびに、ちょっとずつミカの表情は変わっていったんだと想う。
真面目そうに、恥ずかしそうに、照れくさそうに、そして俺の知らない顔に。
「ハル?」
「ん?」
「どうして、わたしに好きって言ったの?」
「好きだって思ったから、だよ?」
手は止まらない。
「どこを好きって想ったの?」
「う、わかんねえ、わかんねえけどさあ、
ミカの絵を描きたいって想ったら、なんかそっから止まらなかったんだよね。」
「じゃあ、今、どんな気持ち?」
ミカは椅子から立ち上がり、絵を覗き込んだ。
「正直に言う?」と、俺。
「正直に言う。」と、ミカ。
目の前にある、ミカの腰を引き寄せた。
「ミカってどんな感触なんだろうな~って知りたかった。」
俺の膝の上にミカを横すわりさせて、
その腰に手を廻した。
「もう、触ってんじゃん。」
「ん。ミカの匂いだね、これ。」
「HALってやらしーね。」
「うん。」
俺とミカの唇の間からみえた太陽は、
二人の影に遮られて、夜のカタチになった。
「HALってこういう絵を描くんだね。」
俺の耳元でミカが、また笑った。
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つか、あれ?
HAL童貞?!
ありえなーい?!
こいつ、俺よりテクニシャンじゃね?!