ちっと、規格外の外伝な、アレというか、

俺以外の2人がいいなら、正伝にしたいかな?したいとも?


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名前が嫌いだと、みんなに言っちゃあいるけど。


俺は多分、晴れの空を見上げてる事が多い。


んで、考え事をしてると、大体タイミングよくこいつも雲と一緒に流れてくる。


「HALっていつも寝てない?」


「起きてるよ。」


「寝てるじゃん。」


「起きてんじゃん。」



何時もは、俺以外に興味を向けて、どっかにまた流れてくたもつ。


今日は珍しく、俺の横に座る。


ちらりとどした?って目で追うけど、

体育すわりしながら、目の前の蝶を視線で追いかけてた。


太陽の角度が、15度動くくらいそんな風にしてた。

これは珍事。


「わかったよ、タモツ。

何か話があるんだろ?いいぞ?話して。」




学年で言えば1個下。

俺が屋上で、雲を見てたら、声掛けて来たんだよな。


「何してるんですか?」


「いやねえ、雲ってのを鉛筆で描くならどうすんのがいいかなあって考えてた。」


「なるほど、面白いですねえ、俺も考えます。」


「お前ヘンなやつだなあ?俺の言う事判るんだ?」


「判りますって、あ、でも襟章…先輩なんですね、名前なんていうんですか?」


「ハル。」


「ハル。」



ま、絵を描いてると、珍しさの興味本位でしか同級生は見ないけど、

コイツは比較的、俺が見てるものがどんなかってとこに興味を示す。


基本的に敬語なのに、何故かこれ以降俺をHALって呼び捨てにしやがる。




んで、今日は今日で、こっちも見もせず、

表情無表情で、


「マミさんって、素敵ですね。」


「ほう、君にもマミのよさが判るか?なんだ?スタイルか?」


「違いますよ。

HALと同じ匂いがします。」


「ほう、つまりたもつは俺が好きと。」


「知らなかったんですか?」


「判った、今度ちゃんと綺麗に洗っとくな。」



また、無表情にこっちを見てるし。



こいつが言ってることは、なんとなく判る。


そりゃ、歌手になりたいだの、写真撮られたいだの、

あったま悪そうな女はごろごろいる中で、


マミってな少し変わってる。


ちゃらちゃらした理由じゃなくて、

踊るのホントに好きなんだなあってのが伝わってくる。


自分が絵を描くから判ることかもしれないけどな。


なんでか知らんけど、高1からクラス一緒で、

別に一緒に帰ったり、休日遊んだりはしねけど、

教室ではよく軽口叩いてた。



「んで、コクるのか?」


「どうでしょう。」


「ビビってる?」


「秘密です。」


そこで蝶を追いかけにいきなり立ち上がった。




「そういえば、HAL?最初にここで会ったこと覚えてます?」


「うん。」


「あの時の答えでましたか?」



「ううん?そうね。

仮に青空をさ、真っ黒に書いたら雲だけ残るかなあとか。そんなんじゃ駄目?」


「駄目に決まってんじゃないですか。HALもまだまだですね。」


「まだまだなんです。」




真っ赤な携帯を、俺が買う、3週間と4日くらい前の話し。