むかしむかし
ヒトがまだ、心のあたたかさをなくしてなかったころのお話
世界は光につつまれて
ヒトは一番元気な年で時間がとまりました
樹々からたれ下がる果実は、くさって落ちることもなく
野をかけまわる動物も、老いることを知りませんでした
常若の国
それが世界の呼びかた
でも、そんな満たされた世界にひとびとはあきてきました
いつまでも変わらない世界に文句を言いはじめました
わがままですよね
でも、ヒトは意味もなく他のヒトを傷つけだし
必要以上の動物を狩り、無意味に果実をもぎとりました
するとどうでしょう
地面にうちすてられた、果物や動物が
これまで見たこともない色にかわっていき、とてもいやなにおいを出しはじめました
そして
ひとびとの間に、病気がはやりだしました
たくさんのヒトが倒れて、もう動かなくなりました
よかったですね
世界に変化がきたんです
そうして世界はうごきだしました
ひとびとが願ったように
こうして
何かをなくすかなしみを、ヒトはおぼえたのです
何かがかわるよろこびを、ヒトはおぼえたのです
それからは色んなことがかわりました
いちど世界がかわってしまえば、もうその流れはだれにもとめられなかったのです
ふしぎなことがたくさんおこるのですが、
今日はそのなかのひとつを教えますね
ご飯を作るときに
いままでは必要な分を、必要なとき、みんな取りにいってましたけど
それをめんどうくさがっていた 村のなまけものは
自分の家にたくさん食べ物をおいておいたのです
くいしんぼうでもあったそのヒトは
日がたつうちに、だんだんご飯の味が変わっていくことに気がつきました
きっと目に見えない妖精が、ゆっくり時間をかけて、
ご飯がおいしくなる魔法をかけたにちがいない!
そのヒトは、めんどうくさがりだったのは話しましたけど
ご飯もおおざっぱで、大きななべの中に、肉や野菜をいれて、
自分のいえのうらでとれる、香草をめちゃくちゃにいれていたんです
めんどうくさがりだけど、きのいいこのヒトは
自分の料理を、近くのヒトにくばって歩きました
「おいしいだろう?これ僕がつくったんだよ。」
そうしてある日
このヒトに、まわりのヒトが聞いたのです
「キミがくれたこの料理、翌日たべるとまたおいしいな?なんでなんだい?」
「それはね妖精が、毎日すこしずつおいしくしてくれてるのさ。」
とくいげに話すこのヒトが住んでいた村が
ある日とつぜん、原因もわからずひとりのこらず死んでしまいました
ずっとあとになって
この村でそのヒトが書いた日記がみつかり、
カレがみなにくばり歩いた料理が、カレのカレのと呼ばれるうちに
カレという名前になっていたことだけがわかりましたとさ
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以上!とあるかたより、頂きました。
『カレーが2日目でも美味しい理由(童話風)』
お粗末さまでした!