嫌われたくないという想い。


多分、僕の人生の中で、長く僕を支配していた想い。

或いは、この先も支配していく想い。


つかみ所の無いヒトと言われ続けた。

どこまで本気か判らない人と言われた。



ヒトの顔色ばかりみて生きていた僕は、

多分ね、ずっと永い間、自分なんてものは無かったんだと想う。


もちろん、何も無いなんてのはありえないのは前提だけれども。


だから、相手の心に隙間を見つけては、

そこに自分を滑り込ませて、

相手が気持ち良くなる行動、言葉を吐き続ける、

寄生虫のような存在。


相手の望むように、自分の個性をくるくる変えながら。


でも、或る日、自分の一番深いところから、

この人が好きだという人に出会った。

 

その人に、好きだと囁くたびに、

如何に自分が今まで嘘をついていたのかが判る。

 

これが本物なのかと、今までの過去をあっさりと捨て去って。

君への想いだけが真実だと確信した。

 

そして、同時に恐れが生まれた。

 

僕はこの人を喪いたくない。

この人だけには、嫌われたくない。


多分、これが本当の『嫌われたくない』。

 

どんなに辛くても笑っていた。

心に亀裂が入る音が聴こえても、平気な振りをした。

 

この明らかな、自分の心の限界を超えた日々。

でも、幸か不幸か、僕はそれに慣れてしまった。



そして、終わりは訪れる。

朝が来て、夜が来る。


判ったことは二つ。


自分で耐えていた積もりだった痛み、

それが表情に現れていた事。


自分の我慢が、限界以上までできてしまう事。


そして、夜が来て、

朝が訪れた時に、判ったことがもう一つ。


嫌われたくないという想いは、麻薬によく似ているね。

 

それが無くても、ヒトは生きていける。

おそらく、無いほうが生きていける。


使い方を間違えてはいけないんだなと。



いずれ離れる道を、恐れてはいけないし、無理をしてもいけない。

でも、その時間を自ら進めて、全てが別れる道と思い込んでもいけない。



こうやって僕は、

他の人がずうっと前に立っていたスタートラインにつく事ができた。



また、夜になり、朝が訪れる。




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採点対象で~す。

って、やべえ…5本だっけ?…


参ったねこれは…。明日はどんなことになるんでしょう~。