「ごめんね、もう一緒に居られない。」


笑いながら言うもんなぁ。


「そうかよ、今までありがとうなって。」


こっちも笑うしかないわけで。



それでも食い下がるのが男らしさなのか。


くるりと、振り返る勢いで、颯爽と歩き去るほうが格好いいのか。



ま、そんな事がわからない位、

まだ子供だったころ。


別に今もかわってないんだけどさ。


でもまあ、そんな余裕があるんだから、遊びだったのかね~なんて。


独り夜の公園で、なれないビールなんて飲んでみる。



ぜんっぜん美味しくねえな、なんでこんなのみんな好きなんだろ。


それこそ格好つけてるだけじゃねえの?って。



飲み干した缶を、握りつぶして、

そのまま蹴り飛ばしてやった。


かっこーんっていい音、悪かねえなあ。


世の中こんくらいシンプルなら、何もかも上手くいきそうな気がする。



そんじゃまあ、俺の中のアイツも、

缶みたいに蹴飛ばしてやるかって、立ち上がったらさ。


ぼよよ~んって、ペットボトルけっとばすみたいな感覚。

むしろ、中身ぶちまけて、ずぶぬれみたいな?



ばっかだね、涙目になっちゃってさ。


馬鹿みたいだから、蹴り飛ばした缶を拾ってゴミ箱にすててみる。


ちぇ、こんな俺だから振られたのかな。



でも、ゴミ箱に収まるしょぼくれた音のほうが、


なんか別れにはふさわしいのかもね。






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