ねえ、君に恋焦がれた日々。


君との未来を願った、共に生活することを夢見た。


君がたくさん抱えて居る重荷を、僕は少しでも分かち合いたかった。



でも、僕は現実に負けた。

君も現実に負けた。



それからの年月、幾人かの人と時間を過ごした。


僕を本当に慕ってくれる子も居た。


在るがままの僕を受け入れてくれる子も居た。


或いは、遠く離れたところから、僕の想いを理解してくれる人も居た。



それでも、僕は、君と誰かを比べてしまう。

自分の中に湧き上がる気持ちに、疑問を持ってしまう。


これでいいんだと、自分を寝かしつけることができなかった。



何年経っても、誰と居ても。


自分が傷つけてしまった人に、できることならこの心を捧げたかった。

命であがなえる罪があるのなら、この身が無くなるのなら、喜んで差し出したかった。


でも、僕は血と肉を持ったまま、生き続けた。

何故?また君に逢える気がしたから。


或いは、君といた結末が、自らの喪失であってはあまりにも自分が哀れだから。



君からの連絡が途絶えて随分経ったころ、君が微笑む夢を見た。

その時僕は理解した。


僕がもう変わっていけないことに。


君がこの身に刻んだものが、もう見えない傷痕が、

一生消えないものだと理解した。


不思議と痛みは無い。


むしろ、嬉しかった。

僕はこの為に生きていたのかと。


想いが遂げられずとも。

ただ、君に逢い、恋焦がれることが自分の存在理由なのだとわかった時。


安らかに眠れるようになった。



そうした安定の中に、一本の電話が掛かってくる。


「久しぶり、最近どうしてるの?」


その声に、僅かばかりの安心を聴いてとったときに、

僕の安定は崩れ去った。



君は君の道を歩くだろう。


僕は僕の道を往くのだろう。


それでも、君の声が僕の世界に響くとき、

きっと僕は全てを捨てて君を選ぶ。


いや、その時もてる僕の全てを掻き集めて、君に捧げよう。


心だけでいいのなら、心を。


この身が必要であれば差し出そう。


もし、文章で代えられるのなら、それすら失ってもいい。



「君が居なかったからね、楽しいわけがないよね?

それで?何時なら逢えるの?」


君は知らない、僕がどんな覚悟で君の前にいるのかを。


また苦悩の日々が始まる。


永遠に届かない君への想い。



でも、僕は知っている。

その苦悩の日々の中にこそ、僕の救いがあることを。


「ずっとね、待ってたんだ。」









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え?オチ?

んと、


電話かかってきませんでした。・゚・(ノД`)ヽ