そいや先日ね、

おにゃのこと電話で談笑してたら、


お父様が俺の部屋をノック(という名の、無遠慮な乱打)してきましてね。


はっ、なんかまた事件か!?と想い。


「ごめんね、電話あとで掛けるから。」


と、電話切り、なんかあった?と神妙な顔つきで父親に問い直す。

(この間、17くらいの苦情への予想と、対応についてシミュレートしていた俺)



なにやら、あれ?おかしい、ウレシそうな顔してるじゃないかい。

と、想っていたら後ろ手に持っていた本をこっちに投げてよこした。


「新刊だと想って買ったら、これ随分昔にでたやつだから、

お前にあげるね(はぁと)」


(注:誇張ではなく、オヤジのこんなウレシそうな顔は殆ど知らない

注2:もしかしたら恥ずかしかったのかもしれない)


手の中に残ったのは。


…劇画のエロ漫画…



……


………


オヤジよ…俺にこれをどうしろと…


笠間シロウかな?うん、俺は劇画は嫌いです。



が、お礼は言わねばなるまいと、身をただし、階上の父の書斎に行く。


(だって、恥ずかしそうに逃げていくんだもん。)



「とうちゃんも若いよねえ、でもダブってんだ?他にも持ってるの?」


なんて切り出したら、さらにうれしそうな顔して、


「書棚のこの辺全部その人の本!」



…20冊はあるな。



一体全体、この人はこの本で何をしてるんだろうか。

なんとなく、考えてはいけない領域の気がして思考を止めかけたら、


ふと、遥か昔を思い出した。



オヤジの書棚に、この作者のエロ漫画を見つけたことがあったなと。


当時まだ、小学生。


つまり、父親がまだ鬼だったころ。


こっそり読んでいたとこを見つかって、

後ろから、拳骨をおもいっきり頂戴した記憶がある。


「こんなもの読んでどういうつもりだ?!」



…今にして想えば、その言葉そっくりそのまま返してやりたい。


まあ、そんな父親が、自分から俺にその本をお裾分けしにくるんだから、



考えてみれば、俺も大人になったのかもしれないなぁ。



書いてたら、またネタを思い出した。


つづく