ねえ?

アナタの事嫌いじゃないけど、もう終わりにしない?


嘘だよ。

いつだって、物事に理由はあるよ。


言葉に込められた嘘はもうたくさんだよ。



僕以外に、大事なものがあるから、君はそれを大事にしたいだけでしょ?


一日は24時間だもの。


アレも欲しい、これも欲しい、結果、

廻らなくなった洗濯機から、僕という汚れ物を、摘み上げる行為でしょう?



別に怒りもしないよ、哀しいけども。


君が思うよりも、君の事は知ってるもの。



どんなに奇麗事言ったって、いつだって人間が大事なのは自分と、

ほんとうに大事なもの。


誰か教えてよ?


どうやったら大事なものになれるの?


努力してなれるものなの?


生まれながらにさ?

愛される人と、愛されない人って決まってる気がする。


どうやったって、人間の底にあるものって変わらないよ。



僕は寂しがりだった、弱い人間だった。


だから、一生懸命心を傷つけた、痛みに耐えられるように。

一人の時間を楽しめるように、色んなことに手を出してみた。


笑うのは上手くなった。


他人を騙せるくらいには。


騙されて欲しいときに、騙されなくて、

騙されて欲しくないときには、騙される。


馬鹿みたいだよね。

自分が本当に笑ってるかすら時々判らない。



でも、遠まわしにいつも誰かに拒絶されている気がするのは何故?


誰にも愛されてないと感じるのは何故?



アナタは言う、僕も十分愛されていると。

足りないと感じてる僕のココロは、どうやって埋めればいいの?


アナタに埋めて欲しいと願う僕が間違っているの?



人がたやすく作る輪の中に、自然に入っていけないのは何故?


人がさりげなくする会話を、何故僕は自然にできないの?


ねえ?見えるんだもの。

みんなのかすかな違和感が。


笑顔の端が少しだけ曇っているのを。



たまたま空いている時間に、隙間に滑り込んだ僕を、

”まあいいか”と思ってるその心が、見えるんだもの。



目をふさいで、耳をふさいで、口をふさいで。


生きていけると思ったよ。


でも、いくらふさいでも、気持ちまで突き抜けてしまう感情は、

どうやって止めたらいいの?。


泣いてるアナタが、いつも救って欲しいのは僕じゃないってことだけ、

どうしてそんなことだけ、耳元で誰かが囁くの?



どうして、僕にとっての宝物は、

その意味さえわからない第三者の前で開かれてしまうの?


とても美しいアナタが、現実に負けて無残に朽ちていくのは。

他でもない、その相手のそばにいるからだよ、なんでそんなことが判らないの?



僕が持っている鍵は、どの扉も開けられない。


たまたま開いた扉は、どれも地の底に向かった行き止まり。



僕は知っている、好きという言葉。

そんなものが、いつも変わらずアナタの中にあるわけじゃないことを。


とてもあやふやで、日によってそれが嫌いにまで育つことを。


それなのに、友達?恋人?

馬鹿げてるよ、関係についた名前に気をとられて、


相手をないがしろにする人間のほうが、それでも愛されてる気がするのは、

僕の気が狂ってるからの?


他の人が満足できる物差しよりも、僕がもってる物差しが、

とてもとても細かい目盛りでできてるからなの?

途中で折れてるからなの…?


どうして、アナタが大事と口では言えるのに、


平気で僕がいやなことをできるの?

僕にココロがあるって知ってますか?

刃物で切りつければ、血を流す人間だって、アナタはほんとに僕が人間だって知っていますか?




でも、一番苦しいのは、


悲しんでる、苦しんでいるのが、世界で僕一人ではないと判っていること。


世界中の人が、愛されたがってると判ってること。


僕の知らないところで、僕を想う気持ちがあること。