またも更新が滞ってしまいましたが…。

 

 

11月27日(日)に、金蔵で輪島親子昆虫クラブの観察会を行いました。

輪島親子昆虫クラブは、主に輪島市内の親子(金沢や羽咋、志賀町など他地域からの参加者、個人参加者も含まれます)が参加する自然体験のグループです。米作りや畑作業などの農業体験、水鉄砲作りなどの体験、生き物観察などの活動を行っています。活動は石休場という地区の里山の他、ここ金蔵でも米作り体験、観察会などを多く行っています。筆者は自然観察の案内役として、金蔵は勿論ですが市内各地での活動に加わらせて貰っています。

 

http://wajima-insect.jimdo.com/

http://ameblo.jp/notohanto/

 

今年度は、生物多様性大賞に入賞しました。

http://5actions.jp/award2016/result.html

 

 

金蔵では米作り体験として昨年、そして本年には種蒔き(4月)、田植え(6月)、稲刈り(10月)を実施した他、観察会を数回実施しています。観察会の内容も、棚田や集落内に造成したビオトープでの生き物観察、ライトトラップを設置しての昆虫観察、クロサンショウウオをメインとした冬の水の生き物観察、など様々です。

 

 

9月に実施した観察会は、テレビ( MROテレビ【げんき日記】 )でも放映されました。

http://www.mro.co.jp/tv/programs/genkinikki/index.php

 

この日は天気に恵まれず雨日和となりましたが、雨具を着て出発です。金蔵集落の棚田を歩きながら、生き物を探します。早速、ヤマアカガエルが見つかりました。畔では他にオオカマキリやチョウセンカマキリ(いずれも卵)、ハムシの仲間、ユウガギクやオオユウガギクなどの植物も見られました。

 

最初の目的地は金蔵のビオトープです。ビオトープとは(本来は生き物の棲み場所全般を指す言葉ですが)、保全や観察を目的に生き物が棲めるように人が手を加えた場所のことです。水の通り道に近い耕作放棄地を選び、2015年春に小さな池を造成したところ、希少種8種を含む52種の水生動物が見られるまでになりました。石川県では近年減っていたガムシが多く、他にはイモリ、クロサンショウウオ、モリアオガエル、モートンイトトンボ、マルタンヤンマなど多様な生き物が見つかっています。

http://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/reddata/rdb_2009/4_ato/kennsaku2/documents/5-105gamusi_1.pdf

 

既に冬も近く生き物は減っていましたが、それでも水生昆虫が多く見つかります。ここではショウジョウトンボ幼虫、モノサシトンボ幼虫、ヒメゲンゴロウ、オオコオイムシ、ミズカマキリ、そして輪島市内では記録が少ないクロゲンゴロウも見つかりました。

 

更に少し歩いて、行者谷という谷川へ向かいました。行者谷では、みんなが普段見たことがないような川虫が多数見つかりました。とある参加者のお母さんは、子供以上にたくさんの生き物を集めてくれました。参加した児童の1人はカニを探してみたかったようですが、残念ながら見つかりません。時期を変えると、見つかるかもしれません。ここではミルンヤンマ幼虫、オジロサナエ幼虫、フタスジモンカゲロウ幼虫、ヘビトンボ幼虫、オオヤマカワゲラ幼虫、マルガムシなどが見つかりました。

 

観察を終え昼食を済ませた後は、見つかった生き物についての生き物調べです。みんなで図鑑を使っての、答え合わせです。しかし、普通の図鑑では載っていなかったり、載っていても見分けが難しい生き物も多く、そう簡単ではありません。この日にはアカガエルの仲間(ニホンアカガエル、ヤマアカガエル)が2種類採れましたが、慣れていないとなかなか見分けが出来ません。様々な川虫が採れましたが、トンボ幼虫とカワゲラ幼虫、カゲロウ幼虫も見慣れていないと区別は大変です。必要最低限のヒントだけを出して、生き物の見分けはなるべく参加者自身にして貰いました。

 

既に冬も近くて寒くなっており、更に雨日和ではありましたが、それでも探すとまだまだ沢山の生き物がいて、参加した皆さんも驚いていたようです。お父さんお母さん達も、子供が夢中になるのにつられたり、子供に返った気持ちになって、存分に楽しんで貰えたようです。

 

尚、次の輪島親子昆虫クラブは、12月11日(日)に石休場で予定しています。

昨日に続き、信濃川で見かけた流水性ゲンゴロウです。今回はチャイロシマチビゲンゴロウです。

このチャイロシマチビゲンゴロウ、流水性とされますが湿地などの環境で見つかる、という話もあるようです。キベリマメゲンゴロウに比べると数は少ないものの、個体数自体は多い印象です。
石川県でも記録されているようですが、いまいち情報は少ないようです。金沢や白山の河川ではゴマダラチビゲンゴロウやヒメシマチビゲンゴロウなどの、別の流水性ゲンゴロウがそこそこ見つかりますが、チャイロシマチビゲンゴロウは採れず仕舞いでした。



2015年12月に、新潟県長岡市で、環境モニタリングサイト1000(通称モニ1000)の集まりがあり、参加してきました。金蔵集落はモニ1000未参加ですが、能登の別地域でのモニ1000に関わらせて貰っているので、そちらの立場で参加してきました。
ついでに、時間があったので信濃川を覗いてきました。川の本流は水流が強くて水量も多く、生き物は滅多に見つかりませんでしたが、本流からそれた部分にワンドがあり、そこには12月にも関わらず、キベリマメゲンゴロウ、チャイロシマチビゲンゴロウ、クビボソコガシラミズムシなどの水生昆虫が多く見つかりました。

キベリマメゲンゴロウは体長8mm程度の流水性ゲンゴロウです。大河川の中流部分にいる、ともよく聞きます。福井県の九頭竜川では、本流の結構強い流れに晒される岸辺に多数が潜んでいて、幾ら流水性ゲンゴロウとはいえ、よくこんな水流の強い場所にいるものだと思ってしまいました。強い流れの中で活動するせいか遊泳力は強く、溜め池や水田で見かける同サイズのゲンゴロウ類の倍近い速さです。このキベリマメゲンゴロウ、石川県ではまだ見つかっていません。同属のモンキマメゲンゴロウが広く分布するのに比べ、このキベリマメゲンゴロウの分布は局所的と言われています。


写真は浅い所で撮影しましたが、よく石の下に潜り込むので、なかなか大変です。
写真を撮っていたら日が落ちてしまいましたが、日没後はちょっと覗き込むだけで、活発に泳ぎ回るキベリマメゲンゴロウが多数見られました。


ブログの放置が続いてしまいました(汗)。


今年度も、金蔵の溜め池でクロサンショウウオ観察会をしました。今回は5組以上の家族と地域の方が参加してくれました。


集合は18時。3月ともなるとまだ明るい時間ですが、池まで歩いているうちにすっかり暗くなっていました。
今回の観察会では、10個体近い成体と40組近い卵嚢が見つかりました。クロサンショウウオの産卵はまだ雪深い1月から既に始まっています。3月ともなると、古い卵嚢も多数ですが、産んで間もない卵嚢も見られます。古い卵嚢は大きく膨らみ、色も濁ってきますが、新しい卵嚢はまだ小さく、色も綺麗な白です。
他にはエグリトビケラ幼虫、ミズカマキリ、ヒメミズカマキリ、マツモムシ、コサナエ幼虫、クロスジギンヤンマ幼虫、ヒメゲンゴロウ、オオミズスマシなどが見られましたが、困ったことに外来種であるウシガエル幼生が急増してしまいました。昨年度の観察会では見かけておらず、2015年に爆発的に増えたようです。ウシガエルとの関係は不明ですが、昨年は沢山いたオオミズスマシも、今回は1個体程度しか見かけませんでした。
この溜め池は金蔵集落では最も水生動物が多く、特にトンボ類の種数が多いだけに、ウシガエルの増加による影響は心配です。





暖かくなるにつれクロサンショウウオの繁殖活動もひと段落を迎える頃とは思いますが、春の生き物がそろそろ活動を開始しています。金蔵ではまだ確認出来ていませんが、能登各地でヤマアカガエルなどの産卵を確認しています。気温の低い金蔵集落でも、そろそろでしょう。




ブログ、またしても放置してしまいました…(汗)。


昨晩、万燈会についての会合をしました。
過疎高齢化に伴い会合参加者の平均年齢も高まる一方となり、正直な話として、万燈会継続を取り巻く状況は厳しいものです。それでも万燈会を通じて金蔵集落を伝えたい、という気持ちを再認識出来ました。
今年も万燈会は8月16日に実施します。どうか宜しく御願いします。