拾六町ツイジ遺跡
文化財の発掘調査 1980年11月~1981年7月
学校を建設する前の発掘調査によって、弥生時代から中世までの6つの時期の土杭どこう や水利施設、水田の跡が見つかりました。
弥生時代(西暦紀元前3世紀~西暦3世紀ころ)の遺物は、弥生土器とともに田を耕す鋤や鍬などの木製農具が数多く出土しています。また、漆を塗った珍しい木製の腕輪も見つかっています。
古墳時代(5世紀ころ)と古代(8~9世紀)、中世(13世紀ころ)の3つの時期には、この地は水田として利用されていました。とくに古墳時代の水田跡からは、臼や杵など多くの種類の木製農具が出土しました。
この遺跡の調査では、稲作が始まる弥生時代から中世にかけての農具の移り変わりや、当時の人々の生活の様子がわかりました。 福岡市教育委員会
この史蹟は城原小学校の門を入ったところにあります。