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鯖江藩ゆかりのここ松阜(まつがおか)神社において、鯖江藩第7代藩主間部詮勝公の顕彰祭が、厳(おごそ)かに執り行われました。
間部詮勝公顕彰祭が、平成23年に西山公園で初めて開催されてから、今年で10回目となります。
この間、「間部詮勝プロジェクト」を立ち上げ、4年間の顕彰事業を実施いたしました。
その結果、激動の幕末史において間部詮勝公の果たした功績が明らかとなるとともに、他県にお住いの旧鯖江藩士のご子孫の方々がまなべの館にお越しになったり、幕末史の研究者から資料の問い合わせも増え、同プロジェクトは大きな成果を得たと考えています。
そうした成果を踏まえ、鯖江藩が成立してちょうど300年に当たる今年、まなべの館において「鯖江藩立藩(りっぱん)300年記念企画展」を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により県外からの資料借用が困難な状況であることから、断腸の思いで今年度は開催中止とさせていただきました。
いずれ、このコロナ禍が収束した時点で、改めて企画してまいりたいと思います。
さて、奇(く)しくも、間部詮勝公が老中(ろうじゅう)に再任した安政(あんせい)5年(1858)は、日本でコレラが大流行しました。
このとき、詮勝公はいわゆる「安政の大獄」を指揮する老中首座(しゅざ)でしたが、国内政治の安定を図りながらも、この得体の知れない感染症への対策についても相当苦心されたようです。
私たちはいま、新型コロナウイルスという未知の敵に立ち向かっています。詮勝公をはじめ先人たちが感染症を克服してきたように、私たち鯖江市民もまた先人に学び、一致団結してこの未曽有の危機を乗り越えてまいりたいと思います。
今回の顕彰祭を主催されました「間部公をたたえる会」の岸松会長様をはじめとする会員の皆様の日頃からのご尽力と、佐々木宮司様をはじめとする松阜神社関係者の皆様に対し、心から敬意を表しますとともに、深く感謝を申し上げます。
本日はご苦労様でございました。