鯖江市要保護児童対策地域協議会委員委嘱式でした。
近年の少子化や核家族化などにより、地域や家庭での養育能力が低下していると指摘されている中、残念なことに、児童虐待に関する事件は日々新聞紙上を賑わせております。
昨年、東京都目黒区や千葉県野田市で非常に痛ましい児童虐待事件が起こりました。
またつい最近も札幌市でも事件があり、日々、テレビ等で報道がなされております。
このような状況から国は、平成30年7月、今年2月と矢継ぎ早に新たな虐待防止対応策が出されています。
本市におきましても、決して他人事とは思わず、国から出されました対応策を確実に行い、引き続き児童虐待の予防、早期発見に向けて体制の強化を図ってまいります。
福井県は、多世代同居や住環境に恵まれていること、地縁や血縁が色濃く人情味豊かな風土であることなど、都市圏に比べますと虐待発生を抑制する要因が多い地域ではありますが、都市化、核家族化は確実に進展しています。
このことは家庭や地域における子育て機能の低下、子育てに対し不安、負担を感じている保護者の増加につながっております。
近年、本市では深刻な事件・事態は発生しておりませんが、保護、支援を必要としている児童、保護者の数は少しずつですが増加しています。
児童虐待はまず予防がなりよりも大事です。
本市としては、市町村の最も大切な役割である子育て支援を積極的に行い、児童虐待が起こらないよう努めてまいります。
また、日頃から気がかりな家庭と関わりを持つことで児童虐待を早期発見できるよう体制の強化・充実をしてまいります。
関係機関の皆様方の御尽力によりまして、近年、市民の方々の意識も高まり、児童虐待の疑いも含めまして、要保護児童に関する通報・相談を受けております。
今後さらに本会委員の皆様のお力をお借りしまして、関係する機関や地域の方々に働きかけ、連携を強化していく中で、次代を担う子どもたちが健やかにたくましく育っていける社会作り、環境整備に努めて参ります。
委員の皆様方におかれましては、各々の要職に就かれている中、何かと御多忙とは存じますが、本市の全ての児童の健やかな成長のために御活躍をいただけるようお願い申し上げます。