先日、平成三十年度新嘗祭供御献穀田抜穂式(にいなめさいくごけんこくでんぬきほしき)が厳粛に挙行されました。
奉耕者の佐々木寿尚(ささき としなお)様におかれましては、実り多きこの日を、めでたくお迎えになられましたこと、心からお慶び申し上げます。
今年は、平年より十五日、昨年より二十四日早い、七月九日に北陸地方の梅雨明けとなり、その後は連日三十度を超える猛暑、佐々木様ならびにご家族の皆様方には、五月下旬に田植えをされて以来、今日までの栽培管理に、ひとかたならぬご苦労を重ねてこられたことと思います。
ここ熊田町の地で、本年度から本格生産一年目となりました福井県の新しいブランド米「いちほまれ」が、佐々木様により精魂込めて育てられ、新嘗祭へ献納されますことは、非常に意義深いことです。
無事に抜穂式を迎えられますことは、佐々木様をはじめ、福井丹南農業協同組合、また地元関係者各位のご協力の賜物、敬意と感謝です。
農業を取り巻く情勢は極めて厳しいものがありますが、農業は自然と最も調和した産業であり、食料の安定供給に加え、農村・自然環境の保全や水資源の涵養(かんよう)など多面的な役割を有し、市民の豊かな暮らしに大きく貢献しています。
本市におきましては、農業が魅力とやりがいのある産業として持続・発展するよう、計画的かつ積極的な施策の推進に努めて参ります。
皆様方の変わらぬご理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
宮中参内まで大変だと思いますが、佐々木様には健康には十分にご留意されまして、無事任務を遂行されますようご祈念申し上げます。
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