鯖江日野川西部土地改良区理事会が吉川公民館で開かれました。
国では昨年のＴＰＰ大筋合意後、２月に協定文書の署名が行われ、ＴＰＰ法案について、今月１日に閉会した通常国会で審議されてはいたものの、承認・成立は見送られることになりました。
また、平成３０年産米から生産数量目標の配分が廃止されますので、生産者の皆様が、自らの経営判断と販売戦略により需要に応じた農作物の生産を行うことになります。
市におきましても、農地中間管理事業を活用した農地の集約による大規模化と汎用化や生産コスト低減などを推進し、持続可能な農業を目指してまいります。
これからの農業・農村環境を守っていくためには、市内の全ての農地で多面的機能支払交付金事業をフル活用し、農業・農村の環境や多面的機能の維持に取り組むことが重要です。
さらに、本土地改良区管内でも協議が進められていると聞いておりますが、事務の簡素化と更なる活動の効率化を図るため、ただいま、組織の広域化も推進しているところです。
農業農村整備事業の進捗状況でございますが、経営体育成基盤整備事業 漆原下野田地区につきましては、下野田町の排水路の整備を完了し、本年度から漆原町で建設発生土を受け入れるため、用水路ならびに貯水池改修の工事に着手してまいります。
また、集落基盤整備事業につきましては、川去町の排水路改修や下野田町、鳥井町で水路の暗渠化による道路拡幅、石生谷町の歩道整備などを予定しております。
平成２９年度の新規採択を目指して計画調査を行っております、論手川の排水機場から和田川の排水機場まで、約１.６ｋｍの改修計画については、幅を４メートルから５.７メートルに広げ、高さを１メートルから１.６メートルに深くする等の改良を行い、現在の流下能力毎秒４.７トンを４.１倍の１９.４トンに増量し、浸水被害を解消する計画となっております。
本年度は国の審査や土地改良法に基づく同意を得る手続きを進め、平成２９年度から新規地区として実施設計を行う予定です。
今後とも、土地改良区をはじめ関係機関と協力して取り組んでまいりたいと存じますので、これまでにも増して、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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