現在、公立丹南病院の再整備を進めていますが、どのような病院を目指すかが大きな課題です。
公立病院の役割は、民間医療機関での提供が困難な医療を提供することにあり、個人医院の複合体であってはなりません。
国では、病院事業を設置する自治体に対し、平成20年度内に公立病院改革プラン を策定して、経営健全化など、各般の改革に取り組むことを求めています。
再整備計画も、これらを踏まえて進めることになります。
先ず安定した病院経営には、医師や看護師の確保が第一で、そのための、院内保育所や医師の増員に対応できる、環境整備が基本であります。
その中で、今後、丹南病院が急性期医療を担う中核総合病院としての、役割を果たさなければなりません。
その方向として、
・将来的に、心臓・脳外科・脳卒中治療等の急性期集中治療 として使用できる構造とする(超急性期治療は、福井市内の高度医療機関に委ねる)
・周産期医療に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な体制整備と充実強化を図る
・外来がん患者の対応など、がん診療を充実する
・腎不全患者に対応するため、人工透析の機能を充実する
・救急外来エリアの面積拡張や2診体制整備など、救急医療の提供を充実する。
・へき地医療拠点病院としての機能強化を図る
・診察室、手術室を増室する
・地域特性(めがねのまちさばえ)を活かした眼科診療分野の充実強化を図る
・高齢者等への医療提供(リハビリテーション部門及び在宅サービス部門)を充実させる
・地域医療機関との連携・業務援助を推進する
・相談室の確保など、患者、利用者に対する指導、サービスを充実する
・待合ホールはゆとりを持たせ、売店を充実する等々
地域に信頼され期待される、公立病院としての医療機能が発揮できるものでなければならないと思っております。