スタンレーレディス、最後の最後まで優勝の可能性を残した、佐藤心結さん。
一流トッププロに混ざって、高校3年生のプレーは結果以上に衝撃を残しました。
日本女子アマや日本ジュニアでも彼女のプレーを見ましたが、ここまでとは思いませんでした。
・・・相手も同じ高校生で、相対比較できなかったからかもしれません。
 
今回、彼女が披露したゴルフは、「世界を拓く」と言っても過言ではないと思います。
 
1:圧倒的な飛距離
 
飛べば良いというものではありませんが、飛距離は魅力。
今回の試合で見せた飛距離は、あの試合を彷彿とさせました。
2015年、樋口久子 Pontaレディス。
当時、高校生アマだった畑岡奈紗さんは、同組、渡邉彩香さんのティーショットを超えて行った。
渡邉彩香さんの飛距離は、当時も今も一級品です。
それを超えて行った衝撃は忘れることができません。
今回、佐藤心結さんは、全選手中、ドライビングディスタンス1位でした。
 
2:飛距離と方向性を兼ね備えたスイング
 
当然、飛ぶのには理由があって、スイングに特徴があります。
地面反力をこれだけ使えるかと思う、特にダウンスイングでの膝の位置。
 
※写真は日本女子オープン、ALBAから。
 
プロでもこの位置を保つのは、容易ではないと言うか、無理です。
普通の人がやったら、スイングどころか、コケると思う。
それだけ、パワーを溜め、一気に解放する。
 
一気に解放も容易ではなく、下半身のみならず、腹筋、背筋が強くないとできない。
正確にインパクトし、フォローやフィニッシュまで持っていくのは相当だと思います。
あの細身で、これだけのスイングが出来るのは、秀逸としか言いようがありません。
 
飛んで曲がらないのは、体幹を中心に振っているから。
と言うか、むしろ体幹に、たまたま手が付いていると思えるほど。
 
アプローチやパッティングもそつなくこなしているので、現時点、大きな欠点はありません。
強いて言えば、今回は三觜コーチがキャディだったので、プレーリズムを上手く作れたと思います。
 
もちろん、まだまだ体は「ジュニア」そのものです。
これから体を作っていく上で、スイングも変わっていくでしょう。
プレーオフの、この光景を見たら、トッププロと共にまわるラウンドレッスンでしょ?
 
 
プレーオフ2ホール目は、完璧なショットがピン直撃の不運。
それは、涙が止まらない。
 
 
祈る、同門の辻梨恵、髙木優奈の両選手。迫真です。
 
 
プレーを終え、持ち前のマシンガントークで慰める髙木優奈と、思わず苦笑の三觜コーチ。
結構、好きな写真ですが、この場面、髙木さんは思いっきり恥ずかしいとインスタで投稿。(笑)
 
 
さぁ、明日からはプロテストの2次、ザ・ロイヤルに佐藤心結さんは登場します。
当然、戦いの場。同じテストを受ける選手は、どう思うか?
 
佐藤心結さんと同じフィールドで、「勘弁してよ」と思うか、
「彼女に勝てば、レギュラーで優勝できる」と思うか。
 
一層のこと、目の離せないプロテストになりました。
 
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