シャイロックの家の前でアントニオーやバッサーニオーの友人である、ソレイニオーとサラリーノーが噂話をしています。ふたりは見かけも名前もよく似ていて、区別がつかないようなヴェニスの若者です。つまり交わされる会話がどちらの台詞であるかはどうでもいいようです。
するとシャイロックが家から出てきます。彼は娘が駆け落ちしたことで慌てています。それでふたりに娘のことを尋ねます。シャイロックの娘の駆け落ちを手伝ってやったのがこのふたりなので、当然事の仔細を知りながら、面白がってシャイロックに言います。
第三幕第一場
And Shylock, for his own part, knew the bird was
それにシャイロック、あんたは、知っていただろ。その鳥の
fledged; and then it is the complexion of them all
羽毛が生え揃ったことを。すると準備が整った鳥は
to leave the dam.
当然親元を巣立つさ。
『オセロー』のデズデモーナの父親も、シャイロックも、何故だかヴェニスの男たちは娘が巣立つとは思いもしないようです。この点ではこの劇が喜劇に分類されることに私に異存はありません。
楽しく遊ぶことが学習となるかるた、沙翁百人一句。
シェイクスピアの名言を小倉百人一首のようなかるたにしました。
我が子が素敵な言葉をたくさん覚たらいいなと望んでいるお母さん、
出来れば、賢い子に育ってほしいと願っているお父さん、
親子でこのかるたで遊んでください。
知育の根幹はどれだけ言葉に触れるかです。辞書には言葉がいっぱい載っています。しかし絵本を読むように辞書を読む人はまずいません。面白くないからです。あなたがお子さんとこのかるたで遊ぶことで、シェイクスピアの名言に当たり前のように触れていていると、気づいたらいつの間にかあなたのお子さんは100もの珠玉の言葉を覚え込んでいるでしょう。かるた取りは面白いからです。
親子で遊んでいるうちに自然に身についた語彙力が、やがてあなたのお子さんの明るい未来の扉を開ける鍵になるかもしれないのです。
沙翁百人一句に興味を持たれた方は
をご覧ください。