先日、予算委員会の討論・採決が終わり、補正予算は全会一致で可決されました。

そして、9月議会も残すところ本会議の討論・採決のみとなりました。

 

文教委員会は、比較的補正予算がたくさん附託されます。

通常、予算というのは2月の議会に提案される1年分の新年度予算に計上されますが、年度途中にどうしても組まなくてはならなくなったものが補正で出てきます。

 

山五小学校の廃止により、子どもたちは半年後に山三小学校に通うことになります。

その関係で、新しい学校に必要な備品、消耗品、閉校式関連予算が提案されました。

 

備品に関しては、通常は年度当初に決まる学校配分予算のなかで整備していきますが、今回はやはり特別。

山五小の子どもにアンケートもとったうえで要望のあったものが計上されていました。

PTA保護者のが実施した保護者アンケートも事前にみましたが、保護者のなかには山三小学校の校舎をくわしく知らないという方もいて、やっぱりスケジュール的にかなりきついと思いました。

トイレの更新(ドライ床、洋式化)も来年4月に間に合わないとか、新しい学校の名称も不明だったりとか(はたして変更するのかもわからない)、地域活動が小学校区単位なので今後どうなるのかなど決まっていないことが多すぎますね。

せめてもう少し時間をかけて地域や保護者と合意形成に向けた努力をすべきだったと思います。

平成21年の北千里小学校の廃止の時の教訓を、今回の学校規模適正化計画が出たとき、教育委員会に聞いたのですが答弁できませんでした。

今回のことも、そんな風にうやむやにされるのではないかと思います。

 

質疑の中で指摘したことがあります。

教育委員会が意見交換会や説明会、議会の中でたびたび使うフレーズについてです。

それは、保護者からいろんな疑問や意見、要望が出たときに、「その課題の実施主体は学校に移っています」というフレーズです。

統廃合を決めた教育委員会がさいごまで責任を持たないのかと、保護者が不信感を持つのも無理ないと思います。

学校が決めたことではないのに…。

 

他に、不登校の子どもたちの居場所として今年南千里に完成した教育支援教室のスタッフが足りなくなり増員するための予算。

駅前という立地、事前の見学会実施、登校を絶対視することが無くなった社会の変化等以前の不登校支援の場所よりも増えているそうです。

 

そして、医療的ケアの必要な子どもが(学童保育も含め)学校にいる間対応する、学校看護師が集まらないので、人材派遣で確保する予算。

会計年度職員として市が直接任用している職員さんは、これまでは非常勤やアルバイトという身分でした。

会計年度任用職員となって、一時金が支給できるようになるなど、国は正規職員との処遇の差を縮めようとしたわけですが、実際には高いスキルに見合わない低賃金なのです。給料表の見直しが必要と指摘しました。

人材派遣だとその倍くらいの予算が必要になるのですが、派遣会社の取り分が結構あるので、どうなんですかね…と思います。

ただ、ほかに確保策がないため、現状では認めざるを得ないというところです。

 

写真と記事は関係ありません。

朝からずっとここにいたカマキリさん。