まちなかリビング北千里の在り方について
昨年11月にオープンしたまちなかリビング北千里。図書館、公民館、児童センターの複合施設です。市の直営ではなく、指定管理者制度により、民間事業者が運営しています。公民館の館長は、地域推薦の方で公務員の身分になります。館長補佐は、会計年度任用職員です。ここでいま、大きな問題に直面しています。以下、質問の中身をお伝えします。北千里地区公民館では、8月末をもって、学校長以外の公民館企画運営委員が全員退職され、「9月以降の主催講座は未定」というニュースが流れました。まず、運営の担い手という角度から。この公民館では、館長と館長補佐が直営の職員として地域住民である企画運営委員とともに主催講座を行っています。指定管理者は、サークルが公民館を借りるときの予約等の事務、日常の施設管理を行っています。文化祭は実行委員会形式ですが、実態として館長や企画運営委員も実行委員に入っています。そもそも、文化祭はサークル活動の発表の場であり、施設予約や会員募集のサポートなどで日常的にサークルと館長、事務員が結びついていることが前提となっています。北千里公民館では、ここが切り離されています。この間、まなびの支援課の聞き取りのなかで、「公民館は単なる貸館」といった認識を何度か示されていましたが、公民館は貸館でしょうか?そのような認識だから、館長だけ直営、サークルへの貸館対応は指定管理者、という風に分離されたのか…。公民館に指定管理者制度を適用することを決めたときの市の見解は、「この施設は3機能の融合をコンセプトとしていることから、3施設を一体的に運営することを想定している。各機能が融合した魅力ある施設となるようそれぞれの専門性を兼ね備えた事業者を選定したい」というものでした。でも、公民館の専門性発揮のためには直営とし、指定管理者と業務を分離・分担するべきではなかったのではないでしょうか。使い方の問題についてはどうか。公民館利用者いわく、2階の公民館の部屋をでて、共有エリアでしゃべりながら歩いていると、指定管理者から「静かにして」と注意されるとのことです。図書館利用者には騒々しかったのかもしれませんが、それは図書館が独立した空間になっていないため。建物の設計上の問題、ミスではないかと思うのです。山田青少年施設やニュータウンプラザは図書館のある複合施設ですが、このような問題は起こっていません。このようなレイアウトを採用した理由、その責任の所在を明確にすべきと考えます。(つづく)