既報の通り、議事録が削除された件について、議員団で話し合い抗議文を本日議長に提出しましたので内容をお知らせします。

 

 

吹田市議会議長 野田泰弘様

                                              


        日本共産党吹田市議会議員団

                                                    

             団長 塩見みゆき

 

 2024年2月定例会における討論の議事録削除に対する抗議文

 

 2月定例会において2024年度の一般会計予算に対する日本共産党吹田市議団の反対討論のなかで、予算を執行する市長の政治姿勢や他の事業と同様に、吹田市教育委員会に対し吹田事件に関する認識等の問題点を指摘し改善を求めた。どこに問題があるかを指摘するためには、吹田事件の全容を判決に沿って明らかにする必要があったが、それは議題の範囲外であるとして、不当にも議長権限で議事録から全て削除すると決定した。

 

 吹田事件と吹田市との関係であるが、吹田事件から70年となる2022年に、主任弁護人だった石川元也氏が所有していた資料を吹田市立博物館に寄贈された。同年、石川氏を招いた特別講演会「朝鮮戦争と吹田事件」が博物館で開催された。

吹田事件に関する資料を保管する博物館の維持管理や、それらを取り扱う学芸員の職員人件費は、一般会計予算に含まれており議題内であることは明らかである。

 

 2020年7月臨時会では、一般会計補正予算に対し、澤田直巳議員が議題外にわたり意見を表明したが、その議事録は削除されていない。そのことと比較しても説明がつかないものである。

 

 一般会計に対する討論は、市長の政治姿勢について会派の総括的な意見表明である。これを認めない議長の議会運営は、憲法に保障された議員の発言権を侵害するものであり、断固抗議する。