10月3~4日は、議運の視察で大分市、別府市へ行ってきました。

 大分市議会では、決算審査の中で、いくつかの事業をピックアップし、事務事業評価(いわゆる事業仕分けっぽい)を議会がやり、「拡充」とか「廃止」「継続」ということで市に返すということをしています。もちろん、各党の主張は別でちゃんとできるんですが。議会としてまとまられると、市側も尊重せざるを得ません。
 しかし、各党の方向性が一致することはやはり難しいようです。なので、事業の方向性は「継続」となっても、要望の中で「もっと対象者を明確に」とか、「他の事業と統合せよ」といった内容ならとりまとめできるので、そこは可能だと言われていました。

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 説明していただいたのも大分市議会の議員の方です。
 そのほかに、議会活性化推進委員会を設置したり、政策研究会というものを作り、条例案をこの間3つ作ってきたとのことでした。政策研究会は全議員でやるのですが、実際の作業は推進チームを作り、そこで行うので、座長は本当に大変だった(議会事務局も相当疲弊していた)と率直に言われていました。
 しかし、政策立案をやるのは議会であり、本来の仕事ができたのでやってよかったと心から言われていました。多少は議会事務局の体制も厚くしたようです。

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 大分市内には結構大きな商店街があり、ケーキのような?かわいらしいトイレがありました。

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 2日目は別府市議会へ。議場の雰囲気が吹田とよく似ています。議長席の後ろの布の作品は、別府湾と太陽、立ち上る温泉の湯煙です。
 別府市も、大分市同様議会基本条例を策定しています。議会基本条例には、市長の反問権や反論権も明記されています。ずいぶん前から一問一答方式で本会議で質問をしているので、市長側が反論めいたことをいうことは実態としてあったので、明文化しているが実際にやらない他市とは違い、活発に審議されているようです。
 おや、と思ったのは、市民との意見交換会をここ数年、議員が手分けして公民館などで行っているそうで、参加者は年々増えているとのことでした。
 ふつうは、先細りするものですが、当日でた質問などは全部答えを書いて文書で自治会などに送るそうです(自治会を通じて参加者を組織しているようです)。「ききっぱなしにしない」ということをモットーにしているとのことでした。

 いろんな形で議会を活性化しようとなったのは、「選挙の時にはしつこく頼みに来るが、終わったらまったく顔を見ない」と言われる状態を変えようと思ったからとのこと。超党派で頑張っているのは、見習うべきところですね。