昨日はLGBT(性的マイノリティ)についての勉強会。
当事者の方からはなしを聞くのは初めてです。
昨日、なるほどと思ったのは、L(レズビアン)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)はそれぞれ誰を性愛の対象とするかという基準で、異性愛ではない方のことを指しますが、T(トランスジェンダー、性同一性障害)は、自らの性別を生物学的な性別と異なって認識することを指すので、「性的マイノリティ」といっても、ひとくくりにはできないということ。トランスジェンダーの場合、みずから性的マイノリティと認識する年齢も就学前くらいで、早いという。

話をしてくれたのは男性で、自らをゲイだと言われていました。
男の子にドキドキしたのは中学1年生の時。
周りの男友達が女の子のことをいろいろ言うが、自分は全く違った。
「女性タレントで誰が好きなん?」と聞かれて、テキトーにウソをついた。そういうウソがどんどん重なっていく。
女の子と付き合ってみればドキドキするかもと思ったが、全くドキドキしないですぐ分かれた。
同性愛、ゲイという言葉に否定的な印象を持っていた。
でも、大学生の時、自分はゲイだとはっきりわかった。
大学のLGBTサークルでは、ウソつかずにすみ、異性愛者のふりをせず自然体でいられた。
今は「旦那」と一緒に暮らしている。
母親にカミングアウトするのは一番最後になった。母は涙をこらえていた。でも、今はLGBT団体の活動を応援してくれている。

と、自らの人生を話してくれました。
聞きながら、この人がもっと早くLGBTについてわかっていれば、もやもやと悩まなくてよかったし、教育の中で、偏見を持つ前に教えれば、「ホモ」「オカマ」と同性愛者を笑いの対象にすることもなく、友達は普通に受け止めてくれるかもと思いました。
こういう方たちの自殺をいくらか防ぐことができるかもしれません。

カミングアウトはしてもいいししなくてもいい。もしカミングアウトしても受け止めてくれる人だと当事者が認識すればカミングアウトしてくれる。少数者をバッシングしたり、固定観念に縛られている人には、恐らくだれもカミングアウトしない。だから、私にできることは、「この人は受け止めてくれる」と思ってもらえる、そういう人になることではないかな。



彼が持ってきてくれた缶バッチ「LGBTの味方だよ」。
みんながこのバッチをつけて、「安心して。バッシングしないよ」
と意思表示をすることも大事ですね。
いくつか控室においてます。欲しい方はご一報ください。