「自分の授業」ができるようになるまで | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

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思いっきりやりたいことを、真剣勝負でやります。そんなヒャクゴウの日々の記録とたわごと

今日は朝からさわやかなお天気クマ
秋晴れですね。
私は夏より、この時期のほうが好きです。
おしゃれも本番って感じで、わくわくします。

さて、今日は私が日本語教師になりたての頃のお話を。

養成講座を出て、検定試験に合格した後、
最初の1年は塾講のバイトを続けながら、プライベート講師をしていました。
その次の年から日本語学校での授業も受け持つようになりました。

今日は、日本語学校1年目の頃のお話~

私が担当したのは、4月から来日した基礎クラス。
みんなの日本語Ⅰと併せてひらがなカタカナを最初から勉強するクラスでした。

ご一緒させていただいた他のお2人の先生はベテラン
いろいろお世話になりました。

最初は担任の先生が作る予定表にある項目をこなすのに必死
あせるなんとか遅れないように、自分が理想とする授業をしようと頑張っていました。

しかし、数回目にして、早くも限界が爆弾

授業を進めることに夢中になっていたけれど、学生が退屈していることに気づきました。


このクラス、結構クセがあって
すでに母国である程度学んでいて
知識だけはかなりある学生もいたのです。
その学生にとっては「なんで今更」っていう感じですよね。
おしゃべりが多かったです。

女子が多く、出身地でかたまって、ちょっと仲が良くなかったんですよね・・・

思い切って先輩に相談
こういうとき、一人で抱え込んではいけません

口頭練習で工夫をすべし、というアドヴァイスをいただきました。

試行錯誤しつつも、なんだかうまくいかない
癖のある学生に飲み込まれている自分
ガックリ

授業に行く日はいつもかなりのプレッシャーを感じ、
家の隣にある公園の木からパワーをもらって(爆)学校へ行ってました。
あの時のストレスは結構重かったな~ドクロ

そんな風にして、3カ月たったころでした。

たまたまその日は癖のある学生が、そろってお休み。
熱心に授業に参加する学生だけが集まった形となりました。

その日の担当文型は、
「~は~が~です」
そう、
~は~が文型
(象は鼻が長い、で有名ですね^^)

私はその導入を、みんなにとってもおなじみのドラえもんを使って進めました。

コミックから拡大コピーしたドラえもんのパネルをホワイトボードに貼りつけ、みんなで盛り上がる。

「ドラえもんについて話しましょう」
と言って

「ドラえもんの鼻は赤いです」
「どらえもんの足は短いです」
「ドラえもんの目は大きいです」


と学生に言ってもらい、
そこから

「ドラえもんは鼻が赤いです」
「ドラえもんは足が短いです」
「ドラえもんは目が大きいです」


という風に導入

学生も楽しそうに参加してました。

結果、その日は4コマ私がイメージしていた理想の授業ができたのでした合格

あの日は雲がすっきり無くなって晴れ渡った心地でしたね~晴れ虹

誰でも教師になる前から
「こんな授業がしたい」というイメージがあると思います。
もちろんイメージに縛られる必要はありませんが、
イメージがある方が、未経験の場合やりやすい気がします。


日本語教師を目指していらっしゃる方々、
最初は大変かもしれませんが、
がむしゃらに頑張って、しばらくすれば
トンネルを抜けて晴れ間に行きつくように
自分の授業ができるようになる日が必ず来ます。
もちろんそのためには、大きな努力が必要ですが、
大事なことはあきらめないこと。
自分で考えることも大事ですが、先輩に相談してみるというのもいいと思います。
(ただし、あまり依存しすぎないように。あくまでプロなのですから)


日本語教師になって久しい方々も、(もちろん私も)
初心を忘れずに、回数を重ねるごとに進化していきたいですね。


いよいよ日本語教育能力試験まで数週間となりました。
受験者の方々を応援いたします!!

ファイティン~~!!!クラッカー


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