新しい課への導入 | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

思いっきりやりたいことを、真剣勝負でやります。そんなヒャクゴウの日々の記録とたわごと

明日は日本語学校の中級クラスで教える日です。
そう、↓のミス天然のSさんがいるクラスです。
たのしみ~~~にひひ

私が教えている学校の中級教材は、『ニューアプローチ 基礎編』です。

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それで、明日私が担当しているのは、
第14課の最初の部分。

つまり

大まかな導入
  ↓
ボトムアップ的な読解
語彙・語彙問題
  ↓
文型・練習
  ↓
精読・関連語の学習・聴解ミニテスト
  ↓
課末の練習問題(練習B)
  ↓
聴解問題(留学試験の形をとっている)


と言う形で進めていくのですが

この中級で好きな部分が、最初と、最後の練習問題です。


わたしは、その一番最初の二つの部分を、明日進めることになっています。

どんな感じで進めるかを、お節介ついでに書こうと思います。

第14課のテーマが「笑いの効果」なので、
笑いについて、話をしたり、質問して、学生にいろいろ発言してもらいます。
(時間と能力に余裕があれば、プリントをつくって、ちょっとした活動をすることも。)
この部分は、普段は怠けている学生も、
目を輝かせて、いろいろしゃべってくれたりします。

この「導入部」のことを、日本語教育の世界では、 「プレタスク」なんていうこともあります。
つまり、これから読む内容について、
頭の中にある先行知識を、掘り出して、読解学習をスムーズにさせる役割を持っているのです。

私の場合、ここをかなり重視しています。

というのも、中級の学習は、やはり「勉強」なんですよね。
初級の時生き生きと発言していた学生も、
文型だとか、短作文だとか、読解だとかが続くと
いくら教師が工夫を凝らしても、眠ってしまったり…
それから、中級の授業では自分の話したいことが話せる時間が、非常に少ない。
なので、私はこの導入部分を、ある種会話の時間として、とらえています。

まあ、時間をかけすぎないように、注意しなければならないのですが。


話を「笑いにひひの効果」に戻しましょう。

まず、本文にも出てくる笑いについてのことわざ
「笑う門には福来る」と言うのを紹介しますね。

そして、笑いの種類を説明したり。
「大笑い」「爆笑」「鼻で笑う」「ほほ笑む」
→語彙の勉強ですね^^

あとは行で、さまざまな笑いが表現できますよね。
「ははは」「ひひひ」「ふふふ」「へへへ」「ほほほ」

忘れてはいけない、学生が考えていること!
「最近大笑いしましたか?」「子供の頃、写真を撮るときなんと言いましたか?」

・・・なんていう風にして、だんだん本文の内容に近付けたところで、
読解に入って行くのです。

読解はまず、本を開かずにCDを聞き、
それぞれの段落について簡単な質問をしたりします。
それから本を開いて、もう一度CDを聞いて、読み方や、文の切れ目をチェックしてもらいます。
同時に語彙の確認もしていきます。
それが終わってから、いよいよ学生の音読。
さらに質問をして、トップダウン的な読解をしていきます。


*トップダウン的な読解とは・・・
分からない文型や語彙があっても、大まかな内容が分かるかどうかを聞くための読解。
内容志向の読解とも言います。


明日もSさんの発言を楽しみにしているヒャクゴウなのでした。

そんなヒャクゴウに
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